今週末のF1開幕戦オーストラリアGPを前に、ホンダF1プロジェクト総責任者、長谷川祐介氏は、実戦でパワーユニットの進歩を確認するのを楽しみにしていると語った。
今年のプレシーズンテストでマクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエも、レースドライバーのフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンも、昨年と比べホンダのパワーユニットが改善したと感じると述べていた。2回目のテストでは最終仕様のパワーユニットをトラブルなく走らせており、信頼性の高さを確認、昨年課題だったデプロイメントも向上したとチームから評価された。
ホンダF1プロジェクト長谷川祐介総責任者は、オーストラリアGPで初めて実戦で改善レベルを確認するのが楽しみであり、それにより今後の開発の方向性を見定めたいと語った。
「開幕戦のアルバートパークはドライバー、マシン、パワーユニットにとって要求の高いストリートサーキットです。ですから難しいレースになるのは間違いありません。フラットで狭く、滑りやすく、高速のサーキットで、週末を通して予測ができません」
「それでも我々のパッケージがコース上でどういう力を示すのか確認するのを楽しみにしています。短いシーズンオフの間に、2015年に直面した問題の解決に懸命に取り組みました。バルセロナでの2週間のテストでは、2016年に向けてパワーユニットの基本セットアップを確認することができました。必然的に次なるステップはコース上で我々の進歩を試し、発揮することです。それが今年の開発の方向性を定めるための第一歩になるでしょう」
「去年(のオーストラリアGPで)、熱狂的なファンから温かい歓迎を受け、ホンダ・オーストラリアの仲間たちから素晴らしい応援をもらいました。グランプリの週末、コース上の努力を通して感謝の気持ちを示したいと思います」