トップへ

約130公演も!上野で「東京・春・音楽祭」

2016年03月17日 00:02  オズモール

オズモール

写真
上野公園の桜が見ごろを迎える頃、周囲の文化施設や街角で国内最大級のクラシック音楽の祭典が行われていることを知っていた? いまや、桜とともに上野の春の風物詩となった音楽祭は、気軽にクラシックを楽しめるプログラムがたくさん用意されているそう。

2016年3月16日(水)から4月17日(日)まで、上野公園を中心とするエリアで、「東京・春・音楽祭 ―東京のオペラの森2016―」が開催される。今年で12回目を迎える音楽祭は、上野公園内の東京文化会館や各美術館、博物館で、国内外の一流アーティストによるオペラやオーケストラ演奏、室内楽など幅広くコンサートを行うもので、その数は約130公演にものぼるとか。

例えば、江戸時代の京都画壇を代表する画家・伊藤若冲の「若冲展」(4月22日~5月24日)を行う東京都美術館では、若冲と同時代に生きた2人の作曲家にフォーカスしたプレ・コンサートを行う。

4月6日(水)14時からは「モーツァルトと若冲―音楽の冗談」(全席自由2100円)、4月14日(木)14時からは「ヴィヴァルディと若冲―生きものたちの楽園」(全席自由2100円)を開催。それぞれ60分ほどのコンサートとなる。

「音楽に耳を傾けることで、開催中の美術展をより深く理解していただけるかと思います。このほか、東京美術館ではボッティチェリのパトロンであったメディチ家ゆかりの宗教音楽のコンサート、国立西洋美術館ではカラヴァッジョの作品によく登場するリュートの演奏などを予定しています」と、広報担当者さん。


夜の博物館の中で聴く特別公演「国立科学博物館×東京・春・音楽祭<ナイトミュージアム>コンサート~展示空間で楽しむ多彩な音楽とトーク」(2000円、ワンドリンク付き)もおすすめ。

こちらは、3月23日(水)19時から、昨年リニューアルしたばかりの地球館 常設展示室を会場に行われるもの。19世紀のノルウェーの作曲家・グリーグによる『農夫のうた』などの楽曲とともに、同館名誉研究員の方の「生物の多様性」についてのトークも聞くことができるそう。普段はなかなか入れない夜の博物館で過ごす時間は、特別な体験になるはず。


また、街のあちらこちらで開催される無料のミニコンサート「桜の街の音楽会」も、毎年恒例の人気コンテンツ。

「カフェや神社、オフィスビルや駅商業施設など、さまざまな空間で演奏を行います。豪華なアーティストたちが本格的な音楽をお届けします」(同)

谷中にある明治43年建造の「旧吉田屋酒店」や、重要文化財である台東区の「旧岩崎邸庭園」など、風情ある建物をバッグに開かれるコンサートも。演奏スケジュールは公式サイトでも確認できるけれど、上野の街歩きの中で偶然に音楽会に出会うのも楽しそう。



また、上野公園の噴水前広場では、3月27日(日)と4月3日(日)に、本物のオーケストラを指揮できる「指揮者はあなた!Conduct Us in (コンダクト・アス・イン)上野公園」を開催する。

「自分が振る指揮棒でオーケストラが演奏するという、普段はなかなかできない体験だけに、大人にも人気のイベントです」(同)

こちらでは交響曲第5番《運命》など、ベートーヴェンの名曲を演奏予定とか。事前申込不要で、希望すればその場で数分にわたって無料参加できるのもうれしいところ。ひととき、指揮者の気分でオーケストラを動かしてみては。


期間中は、スペシャルティコーヒーで人気の「丸山珈琲」と同イベントがタイアップした、「ワーグナー《ジークフリート》」(100g・864円)も限定販売されるそう。2014年からスタートしたコラボ企画で、毎回、楽曲をイメージしたブレンドが登場する。

今回はワーグナーのオペラ「ジークフリート」をイメージしたブレンドで、深煎りだけど爽やかな味わいが特徴。こちらは、コンサート会場などで購入できる。

「期間中になかなか足を運ぶのが難しい方は、4月3日(日)に、東京文化会館で開催される『東京春祭マラソン・コンサート』の内容をライブ・ストリーミング配信(無料)するので、こちらをお楽しみください」(同)

上質なクラシックをたっぷり味わうコンサートも、街角で気軽に聴ける無料ミニコンサートも、春の上野では桜と一緒に音楽にも親しんで。

Top画像:(C)青柳聡