メルセデスのルイス・ハミルトンが、今はF1での生活もプライベートも望ましい状態であり、ルーキーのときのようなハングリーな気持ちを持って今シーズンを迎えると語った。
メルセデスのプレシーズンイベントに出席したハミルトンは、2016年開幕戦に向けて準備万端であると語った。
私生活が派手なことで知られるハミルトンは、それに関して批判を受けることも多々あるが、プライベートを楽しんでいると同時に、F1への準備はしっかり整えていると述べている。
「F1以外の生活もF1ライフに匹敵するようになってきた」とハミルトンが語ったとDaily Mailが伝えた。
「F1は素晴らしい。だからこそ家に帰ってあまりわくわくしないようなことをしていると、F1の興奮には及ばないなと思ってしまう」
「でも今は(F1以外の)生活も、レースをしているときと同じようにエキサイティングなんだ。素晴らしいことだよ」
「長年レースをしているし、毎年しっかり準備を整えている。フィジカルコンディションは万全で、今すぐ戦える状態だ」
ハミルトンは、今もGP2を戦っていたころと同じぐらいハングリーであり、3回F1タイトルを獲得したことは忘れて新しい気持ちで今シーズン開幕戦に臨むと語った。カーナンバー「44」を選んだのはその気持ちの表れだという。
「(今は)全くの白紙の状態だ」とハミルトンが語ったとThe Independentが報じた。
「自分がワールドチャンピオンだとは思っていない。だからカーナンバーに“1”を使わず“44”をつけているんだ。他の全員を倒すために僕はここにいる」
2014年からF1ではパーマネントナンバー制が採用されており、各ドライバーが好きなナンバーを選び、それをキャリアを通して使用する。チャンピオンには「1」をつける権利が与えられるが、自身のナンバーを選ぶこともできる。
2014年、2015年とドライバーズタイトルを獲得したハミルトンだが、昨年も今年も「44」を選んだ。
2015年初めにハミルトンは「44はレースを始めた時にも、最初の選手権を獲得した時にも使っていたナンバーで、僕にとって特別な数字」「1は(セバスチャン・)ベッテルだって(ミハエル・)シューマッハーだってつけていた。チャンピオンなら皆つけるからね。でも誰も44はつけていない」と述べていた。