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「コートの中身をデザインした」ラマルクがサロン形式でショー<2016年秋冬>

2016年03月16日 16:32  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

LAMARCK Image by: FASHIONSNAP
森下慎介が手がける「ラマルク(LAMARCK)」が2016-17年秋冬コレクションを発表した。東京・渋谷のハウススタジオ「PHOME」のアンティーク家具が飾るハウススタジオの1階会場に、30名ほどを招いたサロン形式で披露。秋冬シーズンだがコートやジャケットといった重衣料はショーのルックとしては用いずに「コートの中身をデザインした」という。

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 「ラマルク」の2016-17年秋冬コレクションのテーマは「静穏」。"強さ"や"佇まい"を意識したといい、シャツやロングスカートなどに用いられた感覚を大きめにとったチェックの生地には同色で花柄の刺繍を重ね女性の内面を表現。スウェット生地のワイドパンツやベルスリーブのディテールを取り入れたシャツなど、袖や丈を長くとり素材感やディテールでクラシックをよりモダンに近づけた。また光沢感のあるニットには緯糸にフィルムを混ぜた素材を採用。大ぶりなボタンを配置することで単調なデザインに新しい発見を与えた。
 国内では伊勢丹やユナイテッドアローズなど現在10社で展開され、2016年春夏シーズンからI.Tでの取り扱いがスタートさせるなど、年々注目が高まっている。ここ数シーズン、小規模の会場を敢えて選んでいるという森下は「一般に見せる目的ではなく、限られた方に素材やディティールをしっかりと見てもらいたい」とショーの目的について語る。コートの中身に焦点を当てたのは会場に合わせた演出のひとつで、「これまでは秋冬なのでしっかりとしたコートを作ってきたが、今回はそういったアプローチではなくゆったりとしたこの空間にあったリラックスした装いを提案したかった」と話した。
LAMARCK 2016-17年秋冬コレクション