河瀬直美監督が『第69回カンヌ国際映画祭』の短編映像部門および学生作品のコンペティション部門であるシネフォンダンシオン部門で審査員長を務めることが発表された。
河瀬は1997年に公開された『萌の朱雀』で同映画祭の新人監督賞にあたるカメラドールを史上最年少となる27歳で受賞。2007年公開の『殯の森』ではグランプリに輝いたほか、2013年には長編コンペティション部門の審査員を務めた。また昨年に『フランス芸術文化勲章』を受章している。
日本人が同映画祭の短編映像部門およびシネフォンダンシオン部門で審査員長を務めるのは今回が初めて。河瀬は審査員長就任の発表に際して「短編作品は、僅かな時間で物語を伝えるという意味において非常に難しいエクササイズではないでしょうか?同時にまだ見えない可能性を多々秘めています。私たちが観賞する学生たちの作品の中には輝くような発見があるでしょう。審査員団とこの役割を果たすことが待ちきれません。これは素晴らしい冒険となるでしょう」とのコメントを寄せている。
なお同映画祭の短編部門およびシネフォンダンシオン部門の審査員長は、過去にマーティン・スコセッシ、アッバス・キアロスタミ、ホウ・シャオシェンらが務めている。『第69回カンヌ国際映画祭』は5月11日から22日まで開催される。