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見た目は痩せているのに、実は脂肪だらけ? もしかすると「サルコペニア肥満」なのかも

2016年03月15日 16:41  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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現代人は、体型に過敏になっています。顔を見れば「太った?」「痩せた!」と外見の話ばかり。しかし見かけは痩せていても、実は脂肪だらけということも。

3月14日放送の「バイキング」(フジテレビ)では、新型肥満として注目されている「サルコペニア肥満」を採り上げていました。40歳以上の4人に1人はこの肥満、またはその予備軍で、特に女性に多いそうです。(文:篠原みつき)

寝たきりリスクが6倍に。特に女性は要注意!

聞きなれない言葉ですが、やっかいなのが見た目では分かりにくいこと。それでいて病気のリスクも高くなり、糖尿病では19倍、高血圧は2.3倍、寝たきりリスクは6倍。特に高血圧と寝たきりは、女性に出やすいのだそうです。

研究データを紹介した筑波大学の久野譜也教授(医学博士)によると、サルコペニアとは、ギリシャ語で「サルコ」が筋肉、「ペニア」が減るという意味。加齢によって筋肉量が減り、さらに肥満が加わった状態を指します。

久野教授は、筋肉量が減るリスクについて「筋肉は糖やエネルギーの消費工場。若いときと同じように食べていても、エネルギーを消費してくれる筋肉がないため、肥満になりやすい」と指摘しました。

さらに久野教授は、危険度が分かるチェックリストを次のようにあげていました。

1.10年前と体重や体形が変わらない
2.若いときより歩くのが遅くなった
3.階段よりもエスカレーターやエレベーター使いがち
4.スリッパやサンダルをはいて、つまずくことがある
5.急な階段を降りるとき少し怖い
6.無意識に「よいしょ」と言っている
7.脚のむくみが気になる
8.猫背と言われる
9.食事制限ダイエットをしたことがある
10.筋トレはしていないがウォーキングはしている

片足立ちで靴下を履ける? ふらついたらダメ

久野教授によると、なんとこのリストの1つでも該当すれば要注意だとか。「5個以上なら今すぐ生活改善を!」と強調していました。一発で分かるチェック方法は「片足立ちで靴下を履くこと」。できても、ふらつくのはダメだそうです。

意外だったのは「10年前と体重や体形が変わらない」からといって安心できないこと。ブラックマヨネーズの吉田敬さんも「スタイルを維持しているのは、いいことじゃないんですか?」と尋ねていました。

教授の説明は、筋肉が減って脂肪だけついている状態がまずいとのこと。「筋肉を維持して、脂肪が付くならそのほうがOK」という言い方なので、ちょっと分かり辛いですが、どうあっても筋肉量を落とすな、ということです。要するに、これが、

「スタイルを維持できているつもりで油断し、肥満が進行してしまう」

という落とし穴なのかもしれません。

久野教授は、筋肉は20代から年1%ずつ減り続けることを説明し、「女性のほうが元々の筋肉量が少ないため、寝たきりになる(筋肉量の)数値に到達するのが早い」と警鐘を鳴らします。老化とともに起こる現象なので、誰にでも起こりうるのです。

ウォーキングや食事制限だけのダイエットは効果なし

さらに、「食事制限だけのダイエット」は筋肉量が減るためNG、ウォーキングは脂肪燃焼にはいいが、筋肉は増えずキープにも効果がないといいます。筋肉を増やすには、やはり筋トレをしなくてはならず、トレーニング法として紹介されたのが「薪割りスクワット」です。

まずは肩幅に足を広げ、両手を前に突き出す。外側に手を組んで腰を沈め、膝を90度に曲げ(膝がつま先から出ないように)5秒キープ。このとき腕を押し出し、重心を腰の後ろに持って行くのがコツ。そこから手を内側に戻し、腕を薪割りのように上下に振る動きを5秒間続け、一度立つ、ここまでが1回。3回で1セット、1日に3セットです。

この動き、MCの坂上忍さんはじめ出演者全員が悲鳴をあげ、悶絶しながら行っていました。坂上さんは「次の仕事に支障が出ちゃうだろ!」と怒鳴りましたが、久野教授は「楽ちんでは効果が出ませんので頑張ってください」とアッサリしたものでした。

なお、筋肉量をアップするのに効果的な栄養素はBCAA(必須アミノ酸)で、「ツナ入り玉子焼き」や、「鶏ムネ肉の親子丼」などお薦めメニューも紹介。ビタミンB群を多く含む食材が良いそうで、白米より雑穀米、おやつにはプロセスチーズがいいそうです。筋トレと食事、両方バランスよく取り入れて肥満予防を心掛けたいものです。

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