ウイリアムズは14日、すでに報じられていたとおり、ポール・ディ・レスタを2016年のリザーブドライバーとして起用することを正式に発表した。
13日の時点でBBCが報道していたように、フォース・インディアで3年間F1に出場した経験を持つディ・レスタが、ウイリアムズチームのF1公式リザーブドライバーに就任することが決まった。
チームの発表によると、ディ・レスタはシーズン中にマシンに乗る必要が生じた場合に備え、何戦かチームに同行し、ウイリアムズ・メルセデスFW38のコントロール・手順に慣れるよう心がけると共に、役割に備えるためにシミュレーターにも乗るということだ。
「リザーブドライバーとしてウイリアムズに加入することができて嬉しい」とディ・レスタ。
「2016年が楽しみだ。メルセデスAMGでのDTM参戦と同時に新たにリザーブドライバーとしてF1GPを訪れることになり、忙しい一年になりそうだ。両方の役割にすべての力を注ぐつもりだよ。エキサイティングな機会が得られるこれからの一年が楽しみだ」
チーム副代表のクレア・ウイリアムズは、ディ・レスタのこれまでのキャリアがチームにとって役立つとの期待を語った。
「ポールはF1で58戦に出場しており、彼のレースに関する知識はチームにとって役立つことでしょう。近年F1に参戦し、現在はDTMで経験を積んでいるので、ポールはFW38に自信を持って乗ることができ、私たちの2016年の活動を支えてくれるはずです」
ディ・レスタは2006年にF3ユーロシリーズでタイトルを獲得、その後DTMに参戦、2010年にチャンピオンとなった。2011年から2013年にはフォース・インディアのレースドライバーを務めたが、シートを失い、2014年から再びDTMで戦っている。
29歳のディ・レスタは現在のパワーユニットを搭載したF1マシンでレースに出場した経験を持たないが、フェリペ・マッサかバルテリ・ボッタスがレースに出られない事態になった場合には代役を務めることになる。