レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコが、傘下のふたつのチームで走るドライバーたちのうち、今年いいパフォーマンスを見せられなかった者はシートを失うと語った。
レッドブルは育成プログラムのドライバーをまずトロロッソに乗せ、実力を認めた者をレッドブル・レーシングに昇格させるという形を採っている。今年のラインナップは昨年と変わらず、レッドブルにはダニエル・リカルドとダニール・クビアト、トロロッソにはマックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツJr.が乗る。
リカルドはレッドブルに加入して今年が3年目。2014年にはチームメイトのセバスチャン・ベッテルを超える成績で3勝を挙げてランキング3位を獲得した。クビアトはトロロッソでわずか1年走った後にレッドブルに移籍、今年が2年目のシーズンとなる。フェルスタッペンとサインツJr.は昨年F1デビューを果たしたばかりだが、ふたりとも優れたパフォーマンスを見せて注目を集めている。
Formula1.comのインタビューにおいて、今年は4人のドライバーが来季レッドブル・レーシングのシートをめぐって戦うことになるのかと聞かれ、マルコはいい成績を残せなかった者はチームから外すつもりだと答えた。
「基本的にレッドブルのジュニアプログラムでは長期的な契約を結んでおり、プログラム全体がパフォーマンスに基づいたものになっている」とマルコ。
「つまり互いにシートを争うということではないが、いい仕事ができない者は去る。それは極めて明白だ」
フェルスタッペンは将来が期待される逸材として注目されており、フェラーリとメルセデスが獲得を望んでいると言われている。だが、彼を来年レッドブルに昇格させる気はあるか、という問いに対してマルコは「彼がどういう仕事をするのかを見ていこう。1年目のシーズンより2年目の方が難しいという場合もあるからね!」と答えるにとどまった。