トップへ

初開催のフォーミュラEメキシコシティ戦はダンブロシオがポールポジション

2016年03月13日 05:41  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

フォーミュラE第5戦メキシコシティePrix /第3戦ウルグアイ以来、2度目のポールポジションを獲得したジェローム・ダンブロシオ
メキシコで初開催となったフォーミュラE第5戦。予選は、ジェーロム・ダンブロシオ(ドラゴン・レーシング)がスーパーポールで見事なアタックを見せ、第3戦ウルグアイ以来2度目のポールポジションを獲得した。

 フォーミュラE第5戦は、標高約2300メートルという高地を舞台に初開催するメキシコシティePrix。全長2092メートルという短い距離に18のコーナーを持つテクニカルなレイアウトを採用している。

 予選前に行われた2回のプラクティスでは、ランキングトップのセバスチャン・ブエミ(e.ダムス・ルノー)がトップタイムをマークし、引き続き好調ぶりを見せる。

 4つのグループに分け、6分間ずつ走行が行われる予選。第1グループでは、ジャン-エリック・ベルニュ(DSヴァージン・レーシング)が1分04秒268でトップに立つ。

 第2グループは、ブエミ、ダンブロシオ、ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)、ブルーノ・セナ(マヒンドラ・レーシング)が走行。ブエミがまずはコースインするも、ウォームアップラップからダンブロシオ、ディ・グラッシがブエミを交わし、果敢にアタックへ挑んでいく。

 まずはダンブロシオが1分03秒992をマーク。ディ・グラッシがすぐに0.002秒上回るタイムを出すも、ブエミが1分03秒667でトップに。セナも3人に続きたかったが、スピンから左フロントタイヤを壊しアタック終了。

 続いて第3グループは、ニコラス・プロスト(ルノー・e.ダムス)が1分03秒877を出し、チームメイトのブエミに次ぐ総合2番手へ。ダニエル・アプト(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)もベルニュを上回る1分04秒077で総合5番手に入る。

 第4グループは、悩める王者ネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)がウォームアップラップ中にシケインのブロックバリアに激しくクラッシュ。赤旗中断となる。

 撤収作業を終えると残り走行時間を6分に戻し、改めて第4グループの走行がスタート。前戦ウイナーのサム・バード(DSヴァージン・レーシング)は、1分04秒594とタイムが伸びず。この結果、スーパーポールにはブエミ、プロスト、ディ・グラッシ、ダンブロシオ、そしてアプトが進んだ。

 上位5台でポールポジションを争うスーパーポール。初進出となったアプトからタイムアタックがスタートする。アプトは、1分04秒335のタイムを記録。続いてダンブロシオがアタック。果敢な走行を見せたダンブロシオは、1分03秒705と自身のタイムを上回るスーパーラップを見せる。

 ディ・グラッシは、シケインでタイムをロスし1分04秒023。プロストは、3秒台にはタイムを乗せられないもののディ・グラッシを上回る総合2番手に入る。

 最後は、ここまで韋駄天振りを発揮しているブエミ。しかし、アタック序盤でタイヤをロックさせ大きくタイムロス。1分05秒183とタイムを落し5番手に。ダンブロシオが、第3戦ウルグアイに続くポールポジション獲得となった。

「トップ5には挑戦できると思っていたけど、予想外だね。チームには、リスクを選んで彼らと戦ってくるとチームには言っていたんだ。そして、ポールを獲得することができた。チームのためにも最高の気分だ」とダンブロシオ。

 このレースからガルフがスポンサーとなりカラーリングを大きく変更して挑んでいるチーム・アグリ。地元メキシコのサルバドール・デュランに大きな声援が振られるも下位に沈み、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタもマシントラブルでギヤボックス交換を強いられている。