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東京ファッションウィーク開幕へ、次世代担う若手「ティート」が新ブランド名でショー開催

2016年03月12日 22:22  Fashionsnap.com

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tiit tokyo 2016-17年秋冬コレクション Image by: Fashionsnap.com
2016年-17年秋冬コレクションを発表する東京のファッションウィークを翌週に控えた3月12日、「ティート トウキョウ(tiit tokyo)」がトップを切って都内でファッションショーを開催した。パリのファッションウィークが終了し、今日から東京ブランドのコレクション発表が本格化。今回は「第3回 LVMH Young Fashion Designers Prize(LVMHプライズ)」のファイナリストに選出された「ファセッタズム(FACETASM)」や海外展開を本格化する「ファクトタム(FACTOTUM)」が不在のファッションウィークとなるが、常連組に加えて次世代を担う若手デザイナーのクリエイションに注目が集まる。


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 SNSを使った海外発信の強化が目的でブランド名を「ティート」から「ティート トウキョウ(tiit tokyo)」に改名して初のコレクション発表となった今回は、「dawn」をテーマに穏やかな時間の流れの優美さと、そこに潜む様々な感情の揺れ動き、そこから生まれる天真爛漫で自由なイマジネーションを表現したという。肩からずり落ちそうなスタイリングやゆとりのあるボリュームが特徴で、特にアウターでは袖幅はそのままに身幅を広げることでフェミニンなシルエットを創り出した。素材の質にこだわったというデザイナーの岩田翔は、ハイエンドなテキスタイルを使いながらボタンを掛け違えたり着崩したりすることでコントラストを表現したという。片方の袖が折り返されたニットや、ムートンと透ける素材の組み合わせにも、独特なバランスとコントラストが現れている。クリーンで開放的な世界観で「ティート トウキョウ」としての新たなスタートを印象付けた。
 公式スケジュールとなる「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO2016 A/W」は、3月14日に開幕する。「アンリアレイジ(ANREALAGE)」がパリに発表の場を移してから4シーズン目を迎え、また「ファセッタズム」「クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)」「ウジョー(Ujoh)」などのブランドが続々と海外に目を向けて、東京を"卒業"している。そのため「エース不在」という声も挙がっているが、東京を拠点としながら海外の展示会で売り先を広げている「ヨシオ クボ(yoshio kubo)」をはじめ、「ミントデザインズ(mintdesigns)」「まとふ(matohu)」などの常連ブランド、数シーズンぶりに公式スケジュールでショーを開催する「ミスター ジェントルマン(MR.GENTLEMAN)」、そして「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」「シアター プロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」といった個性派ブランドに期待が寄せられている。若手では、今回初参加の「エトセンス(ETHOSENS)」「ネーム(Name.)」「ユキヒーロープロレス(YUKIHERO PRO-WRESTLING)」、そして「東京ニューエイジ」の合同ショーなどにも注目だ。
■東京ファッションウィークガイド