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デザイン集団「Tomato」ゆかりある渋谷で25周年記念エキシビジョンを開催

2016年03月12日 20:32  Fashionsnap.com

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左からサイモン・テイラー、ジョン・ワーウィッカー Image by: Fashionsnap.com
世界的に活躍するデザイン集団「Tomoto」の結成25周年を記念したプロジェクト「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION "O"」がスタートした。渋谷パルコを中心に渋谷の街で様々なイベントが予定され、パルコミュージアムではグループのこれまでの作品が一堂に集まったエキシビジョンが開催されている。会期は4月3日まで。

「Tomato」の25周年記念展開催の画像を拡大

 Tomatoは1991年にロンドンで発足したアーティストやミュージシャン、デザイナーなどから構成されたデザイン集団で、現在のメンバーはロンドン、メルボルン、東京、ドイツのカッセルに分散し創作活動を行っている。またエレクトロニック・グループのアンダーワールド(Underworld)が創立メンバーとして名を連ねていることでも知られている。
 エキシビジョンでは入り口から年代別に作品が展示。Tomatoがアンダーワールドの為に制作した歴代・新作のレコードジャケットのほか、インスタレーションの制作過程やメンバーが日本の風景を収めた写真など、25年間の活動の中で手がけられた作品が一堂に並ぶ。会場の一角にはTomatoがプロデュースしたポップアップショップを開設。エキシビジョンを記念した図録をはじめとする書籍3冊のほか、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」や「アンリアレイジ(ANREALAGE)」、「ミントデザインズ(mintdesigns)」などのブランドとのコラボTシャツやオリジナルトートバックが販売されている。
 プロジェクト開催に際し来日したメンバーのジョン・ワーウィッカー(John Warwicker)、サイモン・テイラー(Simon Taylor)、ジョエル・バウマン(Joel Baumann)の3人はそれぞれ日本文化に精通しており、毎回決まって滞在するという渋谷の街からインスピレーションを受け続けてきたという。今回、2017年に建て替えが予定されているパルコ含め再開発が進む渋谷の地に「何かプレゼントをしたい」という思いから約1年ほど前に企画がスタート。プロジェクト実行委員の担当者は「Tomatoが回顧展のような形で展覧会を開くのは初めてのこと。ただ過去の作品を振り返るのだけではなく、未来に向けた展覧会にしようというコンセプトのもと、メンバーと議論を重ねてきた」と語る。プロジェクト開催中はパルコの館内、館外でインスタレーションが行われるほか、シネクイントではTomatoとも関連が深い映画「トレインスポッティング」やグループの作品をまとめたオムニバス作品を上映する。
■ THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION "O"メイン会場:パルコミュージアム(PART1・3F)、ギャラリーX(PART1・B1F)会期:2016年3月12日(土)~4月3日(日)入場料:一般500円/学生400円/小学生以下無料時間:10:00~21:00公式サイト