ハースF1チームが、アメリカ出身17歳のドライバー、サンティーノ・フェルッチを開発ドライバーとして起用することを発表した。
フェルッチはカートでレースキャリアをスタート、2015年にはトヨタ・レーシングシリーズ・ニュージーランドとFIA F3ヨーロッパ選手権に参戦、前者ではランキング3位を獲得、後者は11位だった。
10日、ハースはフェルッチが同チームの開発ドライバーとしてレースやテストに同行し、シミュレータープログラムにも取り組むこと、同時にDAMSからGP3にフル参戦することを発表した。GP3は全9戦がF1のサポートレースとして開催される。
「サンティーノ・フェルッチはこれまで参戦したレーシングシリーズすべてにおいていい仕事をし、力を証明してきた」とチームプリンシパルのギュンター・シュタイナーは言う。
「同時にレースカーに乗っていないときに見せる成熟さも印象的だ。サンティーノは大きなポテンシャルを持ったアメリカ出身の若手ドライバーであると我々は考えている。彼にとってDAMSで走ることはさらに成長する機会であり、ハースF1チームは将来の成功のためのチャンスとなる」
「レースを始めた時からF1ドライバーになることを目標としてきた」とフェルッチ。
「アメリカ人としてアメリカチームの一員になることに大きな誇りを感じる」
「やるべきことはまだたくさんあるけれど、ハースF1チームに加入することで、より速くよりたくさんのことを学ぶことができるだろう。DAMSでのGP3活動を最大限に活用し、究極的にはF1昇格への準備を整えることができる」
今年フェラーリの若手育成プログラム、フェラーリ・ドライバー・アカデミーに加入したモナコ出身の18歳、シャルル・ルクレールがフェラーリおよび提携関係にあるハースの開発ドライバーの役割を果たすこともすでに明らかになっている。
ハースF1は30年ぶりのアメリカ拠点のF1チームとして今年デビューを果たす。初シーズンに関してはアメリカ人ドライバーの起用にこだわらず、レースドライバーにはロマン・グロージャンとエステバン・グティエレスを選んだ。