FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、先日視察のために訪れたワトキンスグレンについて「F1開催には実に素晴らしいサーキットだ」と述べている。
ホワイティングはニューヨーク州に位置するこのサーキットを、FIAでの役職の一環として3年ごとに訪問しており、直近では再舗装の際に視察に入っている。
「このコースは素晴らしいと思う。ここで行われた作業には本当に感心した。とても高いレベルで仕事がされている」とホワイティングは語る。
ワトキンスグレンを米国内で「最もカリスマ性のあるサーキット」と評価し、以下のように付け加えた。
「サーキット・オブ・ジ・アメリカズのような新しい施設もあるが、ここのような特徴は備えていない。F1がレースをするには実に素晴らしいコースだが、それほど単純ではないことは分かっている。私はアメリカ国内でトップクラスのサーキットだと思っている」
ホワイティングは近年F1の開催地として浮上したいくつかのサーキットと比較した上で、ワトキンスグレンをまっとうなサーキットだと評している。
「ここに来て、何がどうなっているのかを見るのはいつだって楽しい。非常に裕福な政府が建築した近代的なコースの馬鹿げた工程などなくとも、物事はうまくいくということが見て取れる。ここで見られるものは、サーキットの本当に素晴らしい部分だ。引き継がれてきた伝統があり、そこが気に入っている」
ホワイティングの発言を受けて上がった論争を鎮めるため、ワトキンスグレンはツイッターでF1開催は予定にないことを表明している。
「チャーリー(ホワイティング)は3年ごと、調査のために我々のサーキットを訪れている。毎回のことであり、今回は再舗装があっただけだ」
「F1が戻ってくると示唆したことはない。F1を開催していなくとも、FIAの認定を受けているサーキットはたくさんある」
ワトキンスグレンは1961年から1980年にかけてアメリカGPを開催していた。テキサス州オースティンに位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズは資金難と昨年の天候不良による観客の少なさが問題となっていたが、水曜日に今シーズンもアメリカGPを開催することが決定した。