3月10日、鈴鹿サーキットで10台強のマシンが集まり、メーカーテストがスタートした。GT500クラスではホンダNSXコンセプト-GT勢が1分46台という素晴らしいタイムをマークしている。
例年、ファン感謝デー前に行われるスーパーGTのメーカーテスト。GT500クラスはリスト上6台が名を連ねているが、その中でARTA NSX CONCEPT-GTは姿が見えておらず、5台が10時からの午前中のセッションで走行した。
ホンダNSXコンセプト-GT勢は、ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT、KEIHIN NSX CONCEPT-GT、RAYBRIG NSX CONCEPT-GTという3台が走行した。ドラゴ モデューロ、KEIHINは昨年同様のカラーリングだが、RAYBRIGは16年バージョンへの“進化中”のような状態での走行となった。また、ヨコハマタイヤ装着のWedsSport ADVAN RC FとフォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rが走行。フォーラムエンジニアリングカラーは見た目に非常に爽やかな印象となっている。
一方、GT300クラスは7台が鈴鹿に持ち込まれているが、JLOCの87号車ランボルギーニ・ウラカンGT3は午前は走行せず。また、ディレクション・レーシングのウラカンには、横溝直輝、峰尾恭輔、さらにケイ・コッツォリーノ、そしてランボルギーニファクトリードライバーのエイドリアン・ザウグが姿をみせている。
10時から薄曇りのなかでスタートした初日午前のセッションだが、赤旗が2回発生した。10時50分に、ダンロップコーナー付近でグッドスマイル 初音ミク AMGがストップ。片岡龍也がドライブ中にエンジン周辺にトラブルが発生したようで、片岡がマシンを停めたかたち。チームによれば、この後走行は厳しいのではないかという。
また、11時8分には1コーナーでWedsSport ADVAN RC Fがコースアウト。グラベルにストップしてしまったため2回目の赤旗が提示された。WedsSportは牽引されコースに復帰しており、その後も周回を重ねている。
そんななかで、1回目のセッションから速さをみせたのはNSXコンセプト-GT勢だ。今シーズンはハイブリッドユニットを搭載しないが、その恩恵かコーナリングははた目に分かるほどクイックで、特に山本尚貴/伊沢拓也組RAYBRIGが素晴らしい速さを披露。タイムも1分46秒064と、この時季はタイムが出るとはいえ、もうじき45秒台に届こうかというタイムを記録している。
GT300クラスでは、JLOCの88号車マネパ ランボルギーニ GT3がトップタイムをマーク。2番手にUPGARAGE BANDOH 86、3番手にStudie BMW M6という結果となったが、GT300勢は性能調整値も発表されていないこともあり、まだ“読み合い”の印象がある。
スーパーGTのメーカーテストは、11日まで行われる予定だ。