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カルソニック、マクラーレンF1の公式サプライヤーに

2016年03月10日 02:21  AUTOSPORT web

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カルソニックカンセイがマクラーレン・ホンダF1チームのオフィシャルサプライヤーとして複数年契約を発表
3月9日、カルソニックカンセイがマクラーレン・ホンダF1チームのオフィシャルサプライヤーとして複数年契約を結んだことを発表した。

 同社は1992年からマクラーレンに対して、レーシングカー向けラジエターなど製品の供給を行っており、このたび公式サプライヤーとして正式契約を結び、これまで以上に緊密なパートナーシップを築いていくという。

 マクラーレン・レーシングCOO・CEO代理のジョナサン・ニールは「カルソニックカンセイのモノづくりに対する取り組みは素晴らしく、新しい提携に大きな期待を寄せている」と、今回の提携についてコメントしている。

 同日、埼玉県のカルソニックカンセイ本社にて記者発表会が行われ、マクラーレン・レーシングのコマーシャル&ファイナンスディレクターのジョン・クーパーが出席。「技術はもちろん、ひとつのことを継続して追求していく日本人のパーソナリティには英国と通じるところがある」と語り、「公式サプライヤーとなったので、これまでは知らなかった社長の電話番号を教えてもらった。これからは、どんどん要望を言っていきたい」と笑わせた。

 カルソニックカンセイの森谷弘史社長は「マクラーレンとの提携は、世界一過酷と言われるF1において、製品を開発できる絶好の機会。エンジニアやスタッフが、より高度な技術を目指していく力となる。『夢と革新を原動力として』取り組むという企業目標を実現するため、まさにパーフェクトな関係と言える」とコメント。マクラーレンは20年以上にわたり、同社のカスタマーという関係にあったが、今後は公式サプライヤーとして協調していくと語った。

 今回の提携は、カルソニックカンセイとマクラーレンとの契約であり、ホンダのパワーユニットに対してカルソニック製品が供給されるかどうかは未定。マクラーレンに供給する製品についても契約上の取り決めがあり、詳細は明かせないという。

 それでは、今季のマクラーレン・ホンダMP4-31に「カルソニック」のロゴは掲示されるのか? という質問に対して、クーパー氏は「その予定はないが、将来的にはロゴを出してほしい」と答え、さらなる“サポート”へプレッシャーをかけていた。