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女性管理職は忙しすぎる?ワンストップに商機、三陽商会が「エポカ」一部店舗を刷新

2016年03月09日 19:52  Fashionsnap.com

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エポカ髙島屋新宿店 Image by: Fashionsnap.com
三陽商会が3月9日、現代のエグゼクティブウーマンに向けた新コンセプトショップとして、エポカ髙島屋新宿店をリニューアルオープンした。女性活躍推進法の成立で増加が期待される女性管理職をターゲットに、エポカ事業の売上を2018年度までに150億円に引き上げる。

女性管理職の増加見込みに商機の画像を拡大

 新コンセプト1号店となったエポカ髙島屋新宿店では、スーツやジャケットを中心にビジネス向けウェアの構成比を従来の10%程度から約30%まで引き上げ、社交シーンでも対応するドレスラインのラインナップも強化。加えて、協力工場で仕立てるパターンオーダーサービスを同店舗からスタート。現在では顧客の4割弱がエグゼクティブ層だといい、同層の女性はTPOに合わせてコーディネートを変える必要があるため、複数のショップを回遊して服飾品を揃える習慣が多いが、同店舗ではワンストップでエグゼクティブウーマンが必要とするものが揃う売場に再構築し、新たにサロンスペースも設けた。ファッションコンシェルジュとして作られた売場で、客から伝えられた着用シーンやクラス感に応じたトータルコーディネートを提案をしていくことで、多忙な女性管理職の取り込みを狙うという。
 三陽商会が基幹ブランドに位置づけるエポカ(EPOCA)は、「インポートブランドのようなクオリティと国内ブランドのリアリティな価格帯」が強み。2014年秋冬にイタリア人デザイナーをクリエイティブ・ディレクターに迎えてブランドを刷新し、数シーズンは「イタリア調のデザインに寄せ過ぎた」こともあり苦戦が続いたが、「日本のマーケットに求められているものをディレクターと再共有した」ことで15年下期から対前年1割増で売上を伸ばしている。全国百貨店に展開する47店舗のうち、18年度までに大都市の既存10店舗を同様のコンセプトに刷新していく計画で今後、会員限定のウェブサイトを立ち上げ、将来的には百貨店の外商ビジネスとリンクさせた展開なども構想している。