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フランスの名画から探る「女性の美」とは?ポーラ美術館で公開

2016年03月08日 19:32  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

クロード・モネの名画「散歩」で着用しているアフタヌーン・ドレスに似てる?  《アフタヌーン・ドレス》 1870-1875年 絹(オーガンジー) 文化学園服飾博物館 写真撮影:安田如水(文化出版局)
ポーラ美術館が財団設立20周年を記念し、「女性の美」にフォーカスした展覧会「Modern Beauty―フランスの絵画と化粧道具、ファッションにみる美の近代」展(以下、Modern Beauty展)を開催する。同美術館が収蔵する19世紀から20世紀の絵画を中心に、ファッション誌やファッション・プレート、装身具、化粧道具、ドレスなど200点以上を展示。当時のファッションや化粧が画家たちによってどのように描かれたのかを検証する。会期は3月19日から9月4日まで。

ポーラ美術館20周年記念展開催の画像を拡大

 19世紀以降のフランスは、産業革命によってファッションが大きく変化。オートクチュールの誕生やコルセットから開放されるなど、時代ごとで変わりゆく都市風俗は絵画にも反映され、なかでも流行を映し出す女性たちのファッションは重要や主題のひとつとして数多く描かれた。Modern Beauty展では「ファッションと近代性」「近代性の表象」「生活と装飾」「解放された身体」4つのセクションに分類し、絵画を通じて19世紀から20世紀まで100年間にわたるファッションとメイクの変遷に迫る。イヴニング・ドレスやティー・ガウンといった服飾の展示は、文化学園服飾博物館が協力。絵画は、モネやシスレー、ルソーら印象派をはじめ、モデルを自らスタイリングしていたというマネやルノワールなどファッションとの関わりが深い画家の作品を揃える。「生活と装飾」のセクションでは、女性たちが他人には決して見せなかったという化粧部屋や日常生活空間を再現し、化粧術についても紹介する。
■「Modern Beauty―フランスの絵画と化粧道具、ファッションにみる美の近代」展会期:2016年3月19日(土)~9月4日(日)休室:6月16日(木)開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)場所:ポーラ美術館   神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285入場料:大人 1,800円シニア割引(65歳以上)1,600円大学・高校生 1,300円中学・小学生 700円
ポーラ美術館 公式サイト