舘鼻則孝がパリで文楽公演の舞台監督に チケット即完売

現代美術家 舘鼻則孝が、文楽公演「TATEHANA BUNRAKU : The Love Suicides on the Bridge / Nomadic Nights」をパリのカルティエ現代美術財団で開催する。人形浄瑠璃文楽の舞台監督をはじめ、舞台衣装や小道具までを担当。3月24日に開かれる本公演のチケットは発売後すぐに完売するなど既に注目を集めており、舘鼻は国内での巡回公演にも意欲を示している。

舘鼻則孝が仏で文楽公演の監督にの画像を拡大

　遊楽の履く下駄から着想を得た現代のファッション「ヒールレスシューズ」が代表作の舘鼻則孝は、アート分野にも活動領域を広げ、近年では日本の伝統工芸師との創作活動や絵画制作にも取り組んでいる。今回、新しい挑戦として舘鼻が挑む人形浄瑠璃文楽は、三業（太夫、三味線、人形遣い）で成り立つ三位一体の人形劇で、300年以上の歴史を誇る日本の伝統芸能。2009年には、日本の重要無形文化財としてユネスコ無形文化遺産に登録されている。
　「TATEHANA BUNRAKU : The Love Suicides on the Bridge / Nomadic Nights」の物語は3人の遊女が織りなす短編三幕から構成され、文楽人形遣いの名手である三世桐竹勘十郎が主演を務める。明治大正期の遊女の写真にインスピレーションを得て、染織家上原利丸氏と着物を制作。公演を前に、舘鼻が手掛けた遊女人形の簪や赤橋のサンプルモデルの写真が公開された。
■TATEHANA BUNRAKU : The Love Suicides on the Bridge / Nomadic Nights日程：2016年3月23日、24日（23日は、招待制プレビュー公演）時間：19時45分開場/20時30分開演(公演時間は約1時間)場所：カルティエ現代美術財団（261 Boulevard Raspail, 75014 Paris, France）ウェブサイト：http://fondation.cartier.com/