ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ車のカラーリング。爽やかなホワイトに、ブルーとレッドが入るカラーリングとなった 全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するチーム・インパルは3月8日、2016年から伊藤忠エネクス株式会社からメインスポンサードを受け、『ITOCHU ENEX TEAM IMPUL』というチーム名として戦うと発表した。また、関口雄飛の起用も決定した。
闘将星野一義監督が率い、スーパーフォーミュラ、そして前身のフォーミュラ・ニッポン、F3000時代からトップチームとして戦い続けるチーム・インパルに、心強いパートナーが決定した。伊藤忠商事のグループ会社である伊藤忠エネクスがチームをサポートすることが決まり、チーム名も新たに『ITOCHU ENEX TEAM IMPUL』と改められた。
また、すでにチームは2月4日に行われたトヨタの体制発表会で、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラの継続起用を発表していたが、チームメイトは明かされていなかった。今回、伊藤忠エネクスのスポンサード決定とともに、もうひとりのドライバーも発表された。
強豪インパルのふたつめのシートを得たのは、これまでも長年トップフォーミュラ参戦が期待されていた関口雄飛だ。2011年に全日本F3のチャンピオンを獲得して以降、スーパーGTが主戦場となっていたが、自身も、そしてファンにとっても待望のビッグフォーミュラ参戦となる。
「スーパーフォーミュラにチームインパルからチャレンジできることになり、僕を選んでくださったチーム、そして協力してくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。また、6シーズン年間ポイントにおいてチームメイトに負けなしの『強く』、『速い』オリベイラ選手とチームメイトになれたことを非常にうれしく思います」と関口。
「はじめのころは“クルマを理解している”オリベイラ選手から学ぶこともあるでしょうから、どんどん吸収して経験の差を早い段階で埋め、シリーズチャンピオンを目指していきます」
そして関口は、星野監督からはおなじみとも言える“言質”をとった様子。「星野監督には『速く走る環境はうちが用意する。だからガンガンいけ』と言っていただきました。お言葉に甘えさせていただき、ガンガン行かせていただきます。1年間応援よろしくお願いします」
もちろんチーム在籍7年目となるオリベイラも、「伊藤忠エネクス様という新しいスポンサー、そして新しいカラーリングでシーズンを戦うこととなりうれしく思います。また、今年はタイヤメーカーが変わり、ヨコハマタイヤが導入されレースをより面白くしてくれるはずです。開幕前テストを迎えるのがとても楽しみです」とひさびさのタイトルに向けて意気盛んな様子だ。
オリベイラも関口も、ヨコハマを知るドライバーであり、どちらも星野監督好みのアグレッシブなドライビングスタイルが売り。新パートナーにふさわしい、エネルギッシュな戦いを展開してくれそうだ。