全日本F3選手権の2016年最初の公式テストが3月7日、富士スピードウェイで行われ、午前/午後のセッションで今季F3デビューとなる牧野任祐(TODA FIGHTEX)がトップタイムをマークした。
今回のテストには、3台のF3-Nを含む13台が参加。メーカー育成のドライバーを中心にトップチームが揃った。また、HFDP RACINGの7号車には近い将来の全日本F3参戦をにらんで阪口晴南がテスト参加した。
10時のセッションとともに各車コースインしたが、この日の富士はあいにくの荒天。序盤は雨は小降りだったが、途中雨が強くなり、走行を見合わせる時間帯も。赤旗もあったが、大きなクラッシュはなくセッションは終了した。
午前のセッションでは、昨年FIA-F4でタイトルを争った牧野がトップタイム。スリッピーな路面でもアグレッシブにアクセルを踏んでいく様子が印象的だった。2番手は今季F3復帰を果たす千代勝正(B-MAX NDDP F315)。3番手は牧野とタイトルを争い、初代FIA-F4王者となった坪井翔(TEAM TOM'S F314)だった。
その後濃い霧が発生し心配された14時からの午後のセッションだったが、オンタイムでスタート。こちらも途中何度かの赤旗が発生したが、午後も大きなアクシデントなくセッション終了となった。
午後のベストタイムをマークしたのは、午前に周回数を伸ばすことができなかったヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F314)。千代が2番手、山下健太(TEAM TOM'S F312)が3番手という結果となった。総合では午前の牧野のタイムが最速となっている。
F3-Nは、午前は廣田築(アルビレックス・レーシング・チーム)が、午後はDRAGON(B-MAX Racing team F308)がベストタイムとなった。