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ウイリアムズ「F1新予選方式は見た後で批判すべき」

2016年03月07日 13:31  AUTOSPORT web

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第2回バルセロナ合同テスト バルテリ・ボッタス(ウイリアムズFW38)
ウイリアムズの副チームプリンシパル、クレア・ウイリアムズは、F1の新しい予選フォーマットに懐疑的な人々もオーストラリアGPで実際にやってみるまでは判断を保留すべきだと考えている。

 メルボルンで実施されることが決まった新フォーマットでは、持ちタイムが最も遅いドライバーが一定の時間間隔で脱落していく。これはF1の首脳陣が予選をファンにとってより面白みのあるショーにしようと考えて導入したアイデアだ。

 だが、ドライバーたちはこの改革をあまり歓迎せず、セバスチャン・ベッテルは「この新しい予選方式は好きになれそうにない。ドライバー全員を代表して言えば、良さそうだと思っているドライバーはひとりもいない」と述べている。

 これに対して、ウイリアムズは次のように語った。「とりあえずやってみましょう。評価をするのはそれからです。私はメルボルンへ行って、新方式の予選がどうなるかを確かめてからコメントするつもりです。うまく行かなかったとしても、いいじゃないですか。とにかく試してみたのですから。私たちはこのスポーツをよりエキサイティングにしようと努めているのですし、それこそ誰もが望んでいることです」

 ドライバーの大多数が反対であることについてどう思うかという英国オートスポーツの質問に、ウイリアムズはこう答えた。「意見は聞くべきでしょう。彼らは重要なプレイヤーなのですから。誰でも新しいルールを提案するときには、その良い面を見てほしいと望むはずです。ところが、F1の関係者はすぐにネガティブな面ばかり指摘して、『ちょっと待って、批判をするのは実際に試してみてからにしよう』とは言わないのです」

 この案がF1委員会で承認される前に、先月のストラテジーグループの会合で採決されたとき、ウイリアムズは賛成票を投じていた。
 バーニー・エクレストンは、ソフトウェアを書き直す必要があるとの理由から新フォーマットの導入を遅らせる可能性も示唆していたが、その問題はすでに解決されたようだ。また、Q1とQ2ではノックアウト方式を採用しQ3のみ現行の方式とするという折衷案も出されたが、先日の世界モータースポーツ評議会では完全なノックアウト方式が承認されている。

 こうした迷走や反対意見の続出がF1のイメージを損なったのではないかとの問いに、ウイリアムズは「紆余曲折はありましたが、それがF1というものです。そのくらいの方が退屈しなくていいでしょう」と答えている。
「バーニーが延期に言及したのは、実施に向けての現実的な問題点がいくつかあったからです。つまり、それは『あまり良いアイデアではなさそうだから考え直そう』ということではなく、『メルボルンに間に合うように導入が可能かどうか、よく考える必要がある』という話だったのです」