ピレリは、タイヤに関する新レギュレーションが初施行される開幕戦オーストラリアGPでは、各チームがバリエーションのあるタイヤ選択をすることに大きな期待を寄せている。
遠隔地開催となるグランプリに向けては開催14週間前にタイヤ選択を行うとの新規定のもと、メルボルンのアルバートパーク・サーキットで行われるオーストラリアGP用のコンパウンドは、昨年のクリスマス直前に発表された。ピレリはスーパーソフト、ソフト、ミディアムを用意しており、各チームでのドライバーへの割り当ては火曜日(8日)に公表される。
ピレリのレーシング・マネージャーを務めるマリオ・イゾラは「各チームがそれぞれ異なる選択をし、チーム内でも2台のマシンが異なるタイヤを使うことになったら面白い」と語る。
どのような選択がされたかをすでに把握しているかとの質問には、以下のように回答した。
「(どのコンパウンドの)タイヤを何本製造する必要があるのか、FIAから指示を受けている。2週間前には、(各チームの)割り当て用バーコードも受け取った。この段階で我々はチームの選択を把握しており、火曜日にこれを公表する」
チームはそれぞれのタイヤがどのように機能するかを理解できるまで、最初の数戦は様々な戦略を試すだろうと予測している。
「シーズン序盤にあたる最初の4戦は、プレシーズンテスト前というかなり早い段階で決める必要があったため、バリエーションに富んだ選択になるだろうと思う。つまり、いくらか違いが見られると予想する。フリー走行で違いが出て、レースでは似たような戦略を選んでカバーするような形になるかもしれない」
「なぜならチームは高性能なシミュレーターを持っており、新しいレギュレーションのもとでも最高の戦略を編み出すことができる。けれども我々は新たによりソフトなタイヤを追加しているので、昨年と比較してよりピット回数が多かったり、異なる戦略が取られることを望んでいる。チームがより積極的な戦略に出たら、より多くのピットストップが見られるようになるはずだ」