2016年03月06日 07:01 リアルサウンド
Hey! Say! JUMPの伊野尾慧が、4月からフジテレビの『めざましテレビ』の木曜レギュラーとして出演する。25歳という若さを活かした、視聴者に近い視点での等身大のコメントや疑問の投げかけが期待されている。また、街で若者のトレンドを拾ったり、明治大学理工学部の建築学科を卒業した伊野尾ならではの建築に関するコーナーの予定もあるのだそう。
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突然の発表に、JUMPファンは大喜びだ。2015年から、嵐の松本潤、V6の岡田准一、KAT-TUNの亀梨和也など、多くの先輩たちから一気にかわいがられるようになり、露出が増した伊野尾。また、ジャニーズの先輩のみならず、千原兄弟の千原ジュニアも「かわいい」と芸人にも一目置かれるようになり、そのブレイク振りはファンの中で“伊野尾革命”と話題になった。それまで、9人いるJUMPメンバーの中でも、学業とジャニーズでの活動を両立していた伊野尾は、コアなファンを中心に愛されるような存在だった。革命と呼ばれたのは“ついに魅力が見つかってしまった”という衝撃だったが、ついに朝の顔として起用されるまでになったのだ。
だが、伊野尾が生放送の情報番組に出演することに、不安視する声もある。なぜなら、伊野尾はメンバーから「平成の高田純次」と呼ばれるほど、つかみどころのない不思議なキャラクターの持ち主だからだ。際どい質問はのらりくらりとかわし、ときにはズバッと毒舌をはいて笑いをもたらす。そんな伊野尾を、ファンも「テキトー王子」と呼んで親しんできた。だからこそ、生放送でテキトー発言をしてしまわないかという、愛されているからこその心配なのだろう。
以前、天然キャラが浸透していたNEWSの小山慶一郎が『news every.』(日本テレビ系)への出演が決まったときも、同様に気にかける言葉が飛び交った。しかし、今では立派なキャスターに成長。その評価もかなり高い。
また、同じJUMPメンバーでも日本テレビの『ヒルナンデス!』の火曜レギュラーとして、有岡大貴と八乙女光が出演している。天真爛漫さが懸念されていた有岡だが、不器用ながらも一生懸命なリポート姿がかわいいと、視聴者の心を掴んだ。また、音楽にも演技にも定評のある八乙女は、料理もできてしまうという器用な一面で、新たなキャラを確立した。
このように様々なジャンルの番組で、ジャニーズアイドルたちが起用されているのは、単純にファンの厚さだけではない。ジャニーズのすごいところは、その場のプレッシャーに立ち向かい、周囲の想像以上の結果を常に残していく姿勢だ。ジャニーズ事務所では、ダンス以外は先輩の背中を見て学ぶスタイル。誰もトークや笑いについては教えてくれない。その中で、キャスターやリポートという役割をどう全うするべきなのかを、自分で考え、行動に移し、スキルとして習得していくのだ。
SMAPの中居正広はバラエティのMCで躍進し、嵐の櫻井翔は報道の場に足を踏み入れ、ジャニーズの可能性を大きく広げた。KAT-TUNの亀梨和也は野球、NEWSの手越祐也はサッカーと、スポーツキャスターとしても実力を発揮。また、朝の時間帯では、さらにジャニーズメンバーの活躍が顕著だ。V6の井ノ原快彦がNHKの『あさイチ』で月曜~金曜のキャスターを、TOKIOの山口達也は日テレ『ZIP!』で月曜と水曜のメーンパーソナリティー、国分太一はTBSで『白熱ライブ ビビット』で月曜から金曜の司会、城島茂もテレビ朝日で土曜に『ニュースリーダー』のメーンキャスターを務めている。朝から爽やかな彼らの笑顔とバイタリティ溢れるコメントに、多くの人が元気をもらい1日を過ごしているのだ。
そんな先輩たちに続き、朝の顔として定着していくことが期待される伊野尾。持ち前の頭の回転の速さを活かし、愛らしいテキトー発言を繰り広げるのか、それとも理系男子という冷静沈着な視点で時事ネタを斬っていくのか、はたまたまだ見ぬ素の伊野尾が出てくるのか。まだまだ“伊野尾革命”は続きそうだ。(佐藤結衣)