メキシコで開催されている世界ラリー選手権(WRC)の第3戦。4日にSS4~SS10の走行が行われ、フォルクスワーゲンのヤリ-マティ・ラトバラがチームメイトのセバスチャン・オジェに32秒の差をつけて、走行2日目を終えている。
DAY1の結果からフォルクスワーゲンvsヒュンダイの争いで展開されると予想されたラリー・メキシコだが、2日目のSS4でヒュンダイに手痛いアクシンデトが起きる。
トップのオジェに僅差で迫る総合2番手に付けていたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)が、SS4残り10マイルというところでスピンを喫し、サスペンションを壊しストップ。ステージリタイアとなりトップ争いから大きく出遅れてしまう。
「高速セクションでリアが流れて、次のタイトコーナーで横転してしまった。フロント左側をポールにぶつけてしまいサスペンションアームが壊れてしまったんだ。プッシュしていたわけではなく、本当に何が起きたかわからいよ。たぶんラインを少し外していたんだろうね……」とヌービル。
代わって優勝争いに浮上したのがラトバラだった。SS4、SS5とトップを奪うと午後の走行でもオジェの反撃を許さずSS7~SS9の3ステージ連続でトップタイムをマークし、32秒の差を付けこの日の走行を終えた。
「今夜のギャップに満足しているよ。少し慎重に、そして辛抱強くならないといけないね」とラトバラ。一方、2番手に付けるオジェは「これまでのところは満足している。今日の午後はとてもよかったんだ。出来る限りプッシュしたよ」と自身の走行には満足しているようだ。
SS4の好走で総合3番手に付けたヒュンダイのダニ・ソルドは、SS7でスロットルの問題に苦しむも問題を克服し表彰台圏内をキープ。アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)は、SS6でステージトップを奪うもSS4とSS7に設定された54.21kmのロングステージのエル・チョコラッテでソルドに差を付けられたのが響き、ソルドと31秒差の4番手となった。
5番手にヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)、6番手にはマッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタRS WRC)が浮上している。
走行3日目は、SS11~SS19の9SSの走行が予定されている。