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新ノックアウト方式の予選、開幕戦から急きょ導入へ

2016年03月05日 15:31  AUTOSPORT web

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開幕戦から予選システムを変更、このまま強行するのか
新しいノックアウト方式の予選フォーマットが、最初の案のまま世界モータースポーツ評議会に承認された。2週間後に迫ったシーズン開幕戦オーストラリアGPから導入されることも決定した。

 新フォーマットでは、これまでと同様に予選を3つのセクションに分割する。16分間のQ1では開始7分後から90秒ごとに、その時点で持ちタイムが最も遅いドライバーが「ノックアウト」されて、15人がQ2に進む。同様のプロセスで、15分間のQ2では開始6分後から最も遅いドライバーが脱落していき、終了時点では8人が残る。14分間のQ3では開始5分後からノックアウトが始まり、最後まで勝ち残ったドライバーがポールジションを獲得する。

 最初の提案は、2月にジュネーブで開かれたストラテジーグループとF1委員会の会合を経て承認された。だが、その後まもなく、バーニー・エクレストンがテレビ局への情報提供などに問題が生じる可能性があるとして、新フォーマットの採用は5月のスペインGPあたりまで延期される予定との見通しを示していた。

 3月に入ってからは、当初の案が一部変更されるとの説も浮上した。Q1とQ2ではノックアウト方式を採るが、Q3は2006年以来の現方式を維持して8人のドライバーが最後までタイムを争うという折衷案だ。これは「予選終盤にコースを走る台数が減っていくと、スタンドのファンやテレビの視聴者が退屈する」との懸念に配慮したものだった。

 だが、金曜にジュネーブで行われた世界モータースポーツ評議会は結局、当初の完全なノックアウト方式を採択した。どうやらエクレストンもFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)から「メルボルンでのレースまでに何とかソフトウェアの準備ができる」との連絡を受けて、開幕からの実施に同意したようだ。