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スーパーGT:富士で3台の新型GT300マシンがテスト。いずれも順調な仕上がりをみせる

2016年03月05日 12:31  AUTOSPORT web

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富士スピードウェイでシェイクダウンされたディレクション・レーシングのランボルギーニ・ウラカンGT3
3月5日、富士スピードウェイでスーパーGT300クラスに参戦する3台のマシンがシェイクダウンおよびテスト走行を行った。

 まだ朝日がまぶしい7時30分からスタートしたこの日の富士スピードウェイのスポーツ走行。一般の参加者に混じって、3台のGT300マシンがテストを行った。1台はJAF-GT車両のTOYOTA PRIUS apr GTの30号車。残り2台はFIA-GT3マシンで、先日今季の体制発表会を行ったばかりのBMW Team StudieのBMW M6 GT3、そしてディレクション・レーシングが持ち込んだランボルギーニ・ウラカンGT3だ。

 TOYOTA PRIUS apr GTの30号車は、すでに先行してテストを行っている31号車に続くZVW5#型ボディの2号機。31号車とはタイヤ銘柄と、蓄電装置が31号車がキャパシタ、30号車がバッテリーという違いはあるが、それ以外は同じ。4日から2日連続でのテストとなっており、初日は佐々木孝太がシェイクダウンを担当。今季スーパーGTにデビューする永井宏明も2日目にドライブした。金曽裕人代表いわく「31号車も30号車も、すごく順調」とトラブルフリーでテストを終えている。

 一方、Studie BMW M6は体制発表会でお披露目された新たなMストライプのカラーリングをまとって走行。2月22日に行われたシェイクダウンテストに続き、シェイクダウン用のマッピングでの走行となったが、それでもペースは快調で、シャープなコーナリングをみせた。

 この日がシェイクダウンとなったのは、ディレクション・レーシングのウラカン。29日にはすでにJLOCがウラカンGT3を富士で走らせているが、ディレクションの車両はカーボンブラックのまま登場。コースイン直後はチェックのためにピットイン~アウトを繰り返したが、すぐに回転数を上げ、ペースアップした。

 ディレクション・レーシングのウラカンのステアリングを握ったのは、昨年もチームに所属した横溝直輝と、ランボルギーニのワンメイクレースであるスーパートロフェオで、昨年ランボルギーニの育成ドライバーとしてレース復帰を果たしたケイ・コッツォリーノのふたり。特にコッツォリーノはウラカンGT3の開発にも携わっており、最初にステアリングを任されている。

 この日の走行は7時30分からと8時50分から、10時20分からと3本の枠が用意されており、午前中のみで終了。2本目には永井のプリウスが1コーナーでスピンするシーンもあったが、これはあえてリヤタイヤだけニュータイヤを組んだタイヤを履かせ、フィーリングの違いを確かめるために行ったものだとか。つまり、ドライバーの習熟を進めるメニューをこなすほどテストは順調だったと言える。

 Studie BMW M6もコースアウトするシーンがあったが、こちらも損傷はなし。まだバランス・オブ・パフォーマンスが定まっていないためストレートスピードやパワーなど正確な戦力差は別たないが、今季のGT300クラスは新車多数と言えど、いずれも開幕から高い戦闘力をみせつけそうな気配だ。