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嵐、「復活LOVE」で初めて“マイクスタンド”を主役に? 過去の使用曲を振り返る

2016年03月05日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 嵐の48枚目のシングル表題曲『復活LOVE』が、2月25日放送の『VS嵐』(フジテレビ系)を皮切りに、2月26日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)、2月27日放送の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)と、テレビ番組で披露される機会が続いた。


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 同曲のミュージックビデオは、軽やかなステップを踏みながら夜のオフィス街を練り歩くメンバーの姿と、スーツのポケットに手を入れて踊るラフなダンスが印象的だ。今回テレビ番組でのパフォーマンスが解禁となり、一番目を引いたのはマイクスタンドを使ったパフォーマンスである。これまでの嵐の楽曲でマイクスタンドを使用したものには、「ハダシの未来」(2003年・11枚目のシングル曲)、「One Love」(2008年・22枚目のシングル曲)、「ワイルド アット ハート」(2012年・37枚目のシングル曲)があり、曲調もマイクスタンドの用途も様々だった。


 「ハダシの未来」は、メンバー出演のコカ・コーラCMソング。ミュージックビデオでは、ラフな格好のメンバーが、シャワーをマイクに見立てて歌ったり、一つのベッドの上でゴロゴロするなど、バカンスを過ごすホテルの一室でふざけあう様子がポップに描かれていた。テレビ番組では、マイクに見立てたシャワーの雰囲気を再現するためと体全体を使って踊る振付のためにマイクスタンドが用いられていたようだ。テレビでは横一列に並んでスタンドを動かすことはなかったが、コンサートではスタンドを足で起こし、振り上げたり回したりすることもある。全員で踊って楽しむことができるコンサートの定番曲である。


 「One Love」は、松本潤主演映画『花より男子F』主題歌で、「愛を叫べ」より前に結婚式の定番曲として浸透した曲でもある。ミュージックビデオでは、メルヘンなテイストのイラストの中でメンバーが歌を口ずさむ姿が映し出されており、マイクを使ったシーンは出てこない。テレビ番組のパフォーマンスはいくつか種類があり、その中のひとつとしてマイクスタンドを使ったバージョンが存在する。同曲の場合は、手話を取り入れた振りが特徴的なため、両手を自由にするためにマイクスタンドを用いていたようだ。


 「ワイルド アット ハート」、こちらも松本潤主演ドラマ『ラッキーセブン』(2012年・フジテレビ系)の主題歌。楽しい曲調にあわせてコミカルな演出が取り入れられたミュージックビデオのワンシーンに、スパンコールのジャケットにサングラスをかけたメンバーの歌唱シーンが登場する。このときマイクスタンドを使用し、V字や一列に並んだパフォーマンスを披露しているのだ。同曲のテレビ番組でのパフォーマンスもいくつか種類があり、マイクスタンド使用のバージョンでは前3人・後ろ2人のフォーメーションが組まれている。ミュージックビデオの世界観を再現し、かつ手の振りを生かす。その両方の目的でマイクスタンドが用いられていたように思う。


 そして今回の「復活LOVE」では、これまでの使用方法とはあきらかに違い、マイクスタンドが主役のパフォーマンスが披露されているのだ。中心に置かれたひとつのマイクをソロパートを歌うメンバーで代わる代わる使用したり、スタンドに足を絡ませる振りや、スタンドを優しく撫でる仕草、マイクスタンドを抱えながら踊りフォーメーションを変化させるなど、パフォーマンスを盛り上げる道具として使用されている。もちろん「大人の恋」を歌う楽曲の雰囲気にもぴったり合っている。2015年の年末からテレビ番組でのパフォーマンスにも一層磨きがかかっている嵐のメンバー。今年も新たな演出に積極的に挑戦し、視聴者を楽しませてくれそうだ。(竹上尋子)