スーパー耐久機構は、3月6日にツインリンクもてぎで行われる公式テストを前に、2016年の年間エントリーリストを発表した。今年は過去最大の65台がエントリーしている。
スーパースポーツをベースとした市販レーシングカーであるGT3車両から、ヴィッツやフィットなどコンパクトカーまでが集うスーパー耐久は、近年エントラントが参加しやすい仕組み作りが進んでおり参戦台数が増加していたが、今年はなんと65台もの年間エントリーが集まることになった。
GT3カーで争われるST-Xクラスは12台がエントリー。特に注目なのが、今年はアジアからの参加を集めていることだろう。シンガポールのクリアウォーター・レーシングや台湾のJフライ・レーシング、同じく台湾のハブオート・レーシングがエントリーしている。近年アジアからは高い注目があっただけに、S耐への参戦は楽しみなところ。また、クリアウォーターのマクラーレン650Sやハブオートのフェラーリ488など、車種面でも期待が大きい。
近年エントリーが少ないST-1は2台。BMW Z4 Mクーペとポルシェのカップカーが1台だ。ST-2は、ランサーが6台、スバルWRX-STIが1台。近年は東和インテックのWRXが強力で、ランサー勢がどれだけ対抗できるか。
ST-3は8台がエントリー。岡部自動車のフェアレディZ勢と、レクサス勢の対決となる。テクノファースト、ル・ボーセが走らせるレクサスRC350は昨年から大いにポテンシャルを上げており、接戦が予想される。また、埼玉トヨペットGreenBraveのマークXも楽しみな存在だ。
ST-4は23台ものエントリーを集めた。構図としては昨年同様、トヨタ86/スバルBRZ勢に対し、S2000やインテグラ、シビック等のホンダ勢が挑む形となるだろう。また、ST-5もフィット勢に対し、ヴィッツ、デミオらが挑む形となるか。また、村上モータースがエントリーしたNDロードスターも楽しみなマシンだ。
同時にシリーズのレースフォーマットも発表されているが、全クラスが同時にレースを走るのは開幕のもてぎ、そして9時間レースの第4戦富士となっている。また、鈴鹿の決勝は上位選抜となっており、ナイトチェッカーも予定される。
多種多彩なマシンが競い合うさまは、近年ニュルブルクリンク24時間とも重なるところもある。長距離レースはキャンプ等を楽しみながら、さまざまなクルマを楽しむのにもピッタリだ。大いに盛り上がりをみせているスーパー耐久の2016年シーズンに注目したい。