トヨタは4日、2016年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、およびル・マン24時間にTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)の一環として、平川亮が参戦すると発表した。
すでに1月30日に開催されたトヨタのモータースポーツ活動発表会で、平川はスーパーGT500クラスにトムスから参戦するとともに、今季はELMSに挑戦することが発表されていた。トヨタはすでにドライバー育成プログラムとして、WRC世界ラリー選手権挑戦を目指し勝田貴元と新井大輝をヨーロッパに送り込んでいるが、WECでも同様な取り組みとして、平川がヨーロッパのレースに挑戦することになる。
1月の発表会の際には、平川が所属するチームは明らかにされていなかったが、4日、トヨタからその所属チームとしてフランスのティリエ・バイ・TDSレーシングが決定したと発表された。チームメイトとなるのはピエール・ティリエとマティアス・ベッシェ。マシンは最新LMP2カーの1台であるオレカ05・ニッサンだ。
また、同時に平川はチームとともにル・マン24時間にも挑戦することが発表された。この決定により、平川はスーパーGTとともにELMS、ル・マン参戦と忙しい1年を送ることになる。
ティリエ・バイ・TDSレーシングはELMS、そしてル・マンのLMP2クラスではトップチームのひとつで、ル・マン24時間では毎年表彰台を争っている。平川にとっては世界にその名を売り、ヨーロッパのサーキットを学ぶまたとないチャンスと言えそうだ。