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東京タワー大展望台に隈研吾デザインの「風呂」が登場 小山薫堂が湯道を提唱

2016年03月04日 18:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

(左から)隈研吾氏、レクサスインターナショナル 沖野和雄氏 Image by: FASHIONSNAP
東京タワーの大展望台に小山薫堂がプロデュースした「風呂」が設置され、3月4日に公開された。デザインは、新国立競技場の設計者に選ばれた隈研吾が担当。同日深夜に当選者限定で入浴体験を提供し、一般向けには31日まで展示を行う。

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 今回のイベントは、レクサス(LEXUS)が「天空の湯会」と銘打ち、小山薫堂が編集長を手がけるテレビ朝日系「GLAND ATLAS」とコラボレーションしたプロジェクトとして展開。「車に乗らない人にも究極のホスピタリティを体験して欲しい」(レクサスインターナショナル 沖野和雄)というテーマのもと、小山薫堂は日本独自の文化「風呂」に着目し、デザインを依頼された隈研吾は「(風呂は)他の国にはない文化でとても発信力があってやりがいを感じた」と快諾したという。大展望台の設計上、ウィンドウ側の格子や手すりが景観を妨げてしまうため風呂を配置する高さにこだわったといい、入浴が「神殿に入る」というイメージだったことから階段を備えた。風呂の囲いには、小松精練が開発した熱可塑性炭素繊維複合材料「カボコーマ」のストランドロッドを使用。地面は伊勢神宮の玉砂利から着想し、神聖さと足裏にダメージを与えない優しさを兼ね備えた特殊な素材を取り入れた。風呂とともに、京都大徳寺真珠庵の山田宗正和尚が書でしたためた「湯道温心(ゆどうおんしん)」が飾られる。足を骨折したため発表会を欠席した小山薫堂は、「今回のイベントをきっかけに湯道が注目を集め、日本お風呂文化が大きな価値として世界に発信されていくことを願ってやみません」とコメントを寄せている。
■天空の湯会展示期間:2016年3月4日(金)~31日(木)場所:東京タワー 大展望台(東京都港区芝公園4-2-8)