2016年03月04日 18:21 リアルサウンド
『007/カジノ・ロワイヤル』『007/慰めの報酬』が、BSジャパンにて2週続けて放送されることが決定した。
参考:007最大の敵「スペクター」とは何か? ボンド映画の歴史を振り返る
『007』シリーズは、シリーズ第1作『ドクター・ノオ』から第20作『ダイ・アナザー・デイ』まで、BSジャパンの「シネマクラッシュ 金曜名画座」枠で2015年1月から2016年2月にかけて、“007連続放送”と題し順次放送されてきた。このたび放送が決まったのは、ダニエル・クレイグが6代目ボンドを演じる、第21作『カジノ・ロワイヤル』と第22作『慰めの報酬』の2作品。エヴァ・グリーンがボンドガールの『007/カジノ・ロワイヤル』は3月11日に、オルガ・キュリレンコがボンドガールの『007/慰めの報酬』は3月18日に放送される。
なお、『慰めの報酬』では、初のテレビ用オリジナル吹き替え版が制作された。『カジノ・ロワイヤル』(テレビ版)から最新作『スペクター』(劇場版)までの吹き替えを担当している藤真秀がジェームズ・ボンドの吹き替えを務め、白石涼子がオルガ・キュリレンコ演じるカミーユの吹き替えを担当する。
ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドの吹き替えを担当した藤は、「今までやらせていただいたシリーズものとは違う、切り離した作品として捉えて演じました。『カジノ・ロワイヤル』からの流れがあるので、復讐というテーマを高めるつもりでそこを今回は意識しました」と語りながら、「音響監督からの話もあって、“もっとやろう”ということで、前回収録した時よりも前に出た感じでやってみました」と、DVD版との違いをコメントしている。
オルガ・キュリレンコ演じるカミーユの吹き替えを担当した白石は、「音響監督からは、“すごく一生懸命大人ぶって、背伸びしている”というのを意識してほしいと言われたので、そこは気をつけていました。気持ちを強く持って憎しみと、力を込めつつ迫力のあるボンドに負けないように演じました」と語った。
『カジノ・ロワイヤル』と『慰めの報酬』が2週続けて放送されることについて藤は、「吹き替えの仕事を始めて間もなく『カジノ』をやらせていただいているので、今回、改めて収録した『慰め』とのボンドの差もあるかもしれません」と、見どころを語りながら、「すべての作品でボンドは名前を名乗るんですが、『慰めの報酬』だけボンドが名乗らないので、そこも見どころです」とコメントしている。
■久保一郎プロデューサー コメント
藤真秀さんには、第1作『ドクター・ノオ』から、<007連続放送>全作品の番宣CMのナレーションを務めて頂きましたが、第22作『慰めの報酬』で、遂に藤ボンドでの吹き替え版制作が実現しました! 藤さん、白石さんをはじめ、池田秀一さん、玄田哲章さんほか豪華声優陣が結集。第23作『スカイフォール』以降は、劇場用の吹き替え版がテレビ放送でも使用されるので、これが007シリーズ最後のテレビ用オリジナル吹き替え版かもしれません。BSジャバン<007連続放送>のラストを飾る『カジノ・ロワイヤル』『慰めの報酬』、最高にクールな藤真秀さんのボイスでお楽しみください!
(リアルサウンド編集部)