スペイン バルセロナでの2016年第2回F1プレシーズンテストが3日目を迎え、ハースF1チームのロマン・グロージャンがVF-16のテストを行った。
ハースは今週のテスト初日は燃料システムの問題で23周で走行を切り上げ、2日目はターボチャージャーのトラブルによりインスタレーションラップ1周のみしかできず、ノータイムに終わった。
晴れでドライコンディションとなった3日、午前中からグロージャンはコースイン、昼までに59周を走行したが、40周のランにおいてターン4のブレーキングでコースオフを喫した。ハースはブレーキ・バイ・ワイヤの問題を抱えており、グロージャンは午後にも1コーナーでスピンしグラベルにはまり、セッション終了間際にはターン9でコースオフ、合計3回赤旗の原因を作った。
最終的に78周を走ったグロージャンは、ソフトタイヤでマークした1分27秒196で12人中最下位となった。
ブレーキ・バイ・ワイヤの問題がコースオフにつながったと、チームプリンシパルのギュンター・シュタイナーは明かした。
「難しい一日だった。だが多少は走行できたから、それはポジティブな要素だ」
「ブレーキ・バイ・ワイヤ・システムを開発しようとしているんだが、少し問題を抱えている。そのためにロマンが何度かコースオフを喫した。だがテストとはこういうものだ。ここには学ぶために来ている。明日さらに走行を重ね、マシンをさらに理解したい」
「彼(グロージャン)はドライビングに苦労しており、それでコースオフした。フェラーリのシステムだが自分たちに合わせて開発する必要がある。開発する場合、彼らのデータは使えない。ハードウェアの問題ではない。電気系の問題だ」
3度目のストップは縁石にヒットしたことで起きたという。
「縁石に強くヒットしたらエンジンが切れた」とシュタイナーは語った。3回の事故でフロアにダメージがあるものの、翌日までに修理できる見込みだということだ。
「楽な一日ではなかった。今週は苦労している」とグロージャン。
「ブレーキ・バイ・ワイヤ・システムに課題を抱えており、そのために苦労しているんだ。最後にターン9でコースオフした。いい終わり方とはいえないけれど、マシンを適切な状態にするために何に目を向けるべきかは分かっている。明日はもっといい日になるといいね」
「(ブレーキ・バイ・ワイヤは)すごく複雑なシステムだからね。今週マシンのペースが少し上がるに伴って、このシステムの問題が見つかった。メルボルンまでには解決すると思う。できれば明日直したい」
「必ず問題を解決しなければならない。問題があると、準備にもパフォーマンスやセットアップの作業にも影響する。でもなんとか解決しようと意気込んでいるよ」