フォード・パフォーマンスは今季の世界ラリークロス選手権(WorldRX)に新型フォード・フォーカスRSを投入すると発表。マシンのイメージ画像を公開した。この新型マシンはフーニガン・レーシング・ディビジョンから同シリーズへ参戦するケン・ブロックとアンドレアス・バッケルドの2名がドライブする。
このフォーカスRSは、先日公開された動画『ケン・ブロック・ジムカーナ8』の最後で、登場が予告されていたもの。マシン製作にはフォード・パフォーマンスとブロックが率いるフーニガン・レーシング・ディビジョン、Mスポーツの3者が関わっている。搭載される新型エコブーストエンジンは600馬力を発生し、0-100km/h加速は2秒以下というラリークロスに特化したモンスターマシンだ。
ブロックとバッケルドは、フォードのワークスサポートを受け、今季のシリーズ全戦へ参戦することとなる。
「フォード・パフォーマンスとの関係を深めることができて、本当に嬉しい」とブロック。
「フォードから公式にワークスサポートを受け、World RXに参戦できることは素晴らしいことだよ。レースはもちろん、エンジニアリングチームや研究開発といった分野でも、フォードの持つリソースを活かすことができるからね」
「彼等が僕たちのために用意してくれたマシンを見たかい? (ミシガン州)ディアボーンでマシンを一目見て圧倒されてしまったよ。早くテストをしてみたいね」
Mスポーツ代表のマルコム・ウィルソンは「フォード・パフォーマンスとフーニガンと密に連携を取り、多くの時間をかけてきた。とても刺激的で価値がある冒険だった」と開発プロジェクトを振り返った。
「シーズン開幕へ向け、勝利するための方程式は整っている」
今季のWorldRXはシリーズ3連覇を目指す王者ペター・ソルベルグに対し、ブロックや世界ラリー選手権(WRC)9連覇の記録をもつセバスチャン・ローブといった強豪が挑む形となる。また、ブロックとローブはそれぞれフォードとプジョーのワークスサポートを受けるため、これまで以上に激しいバトルが繰り広げられることとなりそうだ。シリーズ開幕戦は4月15日~17日にポルトガルで行われる。