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GP3で今季の新型車両「GP3/16」がシェイクダウン

2016年03月04日 13:51  AUTOSPORT web

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フランスのマニ-クール・サーキットでニューマシンGP3/16がシェイクダウン
3日水曜日、フランスのマニ-クール・サーキットで、2016年から採用されるGP3新型車両のシェイクダウンテストが行われ、参戦チームが初めてこのクルマを走らせる機会を得た。

 今季のGP3選手権に参加する7チームは、このテストでそれぞれ1台の真新しいGP3/16を使用した。テストは木曜日までの2日間にわたって行われる。

 大部分のチームがすでに契約を交わしたレースドライバーを走らせるなかで、カンポス・レーシングは初日の午前中に元F1ドライバーのギド・バン・デル・ガルデにステアリングを託した。彼はカンポスとの関係が深く、チームがアダックスと名乗っていた時代にドライバーとしてGP2に参戦している。また、チームの新人シュタイン・ショートホーストとも親しい間柄で、午後にはショートホーストがカンポスのマシンを引き継いだ。バン・デル・ガルデは、今季はJOTAスポーツの一員としてLMP2で戦う。

 あいにくのウェットとなった午前のセッションで最初に新車をコースに送り出したのは、今季からGP3に参戦するDAMSだった。ドライバーはイギリス人のジェイク・ヒューズだ。

 全車のラップタイムは公開されなかったが、午前中のベストラップはマクラーレンのジュニアドライバー、ニック・デ・フリースが記録した。また、路面が徐々に乾いて大半のチームがスリックを選んだ午後のセッションでは、トライデントのサンディー・スタビックが最速だった。参加した7チームの合計周回数は323周に達した。

 GP3/16は、同シリーズが2010年の創立時から使ってきた従来の車両に代えて導入するニューマシンで、ダラーラ製のシャシーに新たにメカクロームが供給するエンジンを搭載したものだ。

「各チーム1台に限定してシェイクダウンテストを開催したのは、このマシンに関する知識をシリーズの開発チームからGP3の参加チームへ最良の方法で伝達するためだ」と、GP3のテクニカルディレクターを務めるディディエ・ペリンは言う。
「これによって、チームは新車のオペレーションの初期段階に要する時間を大幅に短縮できるだろう。今日はとても充実した良い一日だった。ほぼトラブルフリーですごすことができ、予想していた以上に多くの周回数を走破した」

「唯一の小さな問題は天候だった。明日(4日木曜)はコースコンディションも良くなって、今日と同様に有益なテストができると思う」
 このシェイクダウンテストの後、3月22~24日にはエストリルで最初の公式プレシーズンテストが開催されることになっている。