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『X-ミッション』で描かれる日本人“オノ・オザキ”とは 監督「日本の精神にインスパイアされた」

2016年03月04日 13:42  リアルサウンド

リアルサウンド

『X-ミッション』(c)2015 Warner Bros. Ent. (c)Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 現在公開中の『X-ミッション』より、映画内で描かれる“オザキ8”に関するエリクソン・コア監督のコメントが到着した。


参考:『X-ミッション』はただのリメイクではない 命懸けで実行したリアルアクションの衝撃


 『X-ミッション』は、パトリック・スウェイジとキアヌ・リーブスが共演した『ハートブルー』を原案に、『ワイルド・スピード』で撮影監督を務めたエリクソン・コアが映画化したアクションサスペンス。若きFBI捜査官ユタが、エクストリームスポーツを駆使する謎の犯罪集団に潜入捜査し、“極限の8つのミッション”に挑む模様を描き出す。トップアスリートたちがCGを使わずにリアル・アクションに挑み、世界4大陸・11ヶ国で撮影が行われた。『かけがえのない人』のルーク・ブレイシーがFBI捜査官ジョニー・ユタを、『NY心霊捜査官』のエドガー・ラミレスがエクストリーム・スポーツのカリスマ、ボーディを演じる。


 本作には、オノ・オザキという謎の日本人男性が登場する。犯罪集団が挑む“極限の8つのミッション”は、自然に敬意を払うという理念に基づいたもので、劇中では“オザキ8”と紹介されている。この“オザキ8”を提唱した環境活動家のカリスマ的存在として描かれるのが、オノ・オザキだ。


 このオノ・オザキという人物について、コア監督は、「架空のキャラクターなんだけど、間違いなく日本の精神にインスパイアされているよ。武士道の道徳観や哲学がこの映画やオザキのキャラクターに反映されているんだ。侍の精神だよ!」と、武士道にインスピレーションを受けていることを明かし、「仏教のセンスがスピリチュアル面でも実践面でも活かされていると思う。そういう意味でオザキという日本人のキャラクターを使うというのはすばらしいことだと思ったんだ。そういった鍛練、哲学はとても美しいと思うし、自然界に結びついており、均衡がとれていると感じるので、それを分かち合いたいと思ったんだ。それがオザキとした理由だよ」と、オノ・オザキの誕生秘話を明かしている。


 また、本作の原案となっているキャスリン・ビグロー監督作『ハートブルー』については、「『ハートブルー』は素晴らしい作品で、刺激的だし敬意を払っているよ。誰もがあの映画を愛していたし、影響を受けていた、僕もその1人だよ」と語り、オリジナル版への思いを明かしている。(リアルサウンド編集部)