スペイン バルセロナでの2016年第2回F1プレシーズンテストが3日目を迎え、フェルナンド・アロンソがマクラーレン・ホンダMP4-31で開幕前の最後の作業に取り組んだ。
3日の天候は晴れでドライコンディション。前日より気温が上がったものの風が非常に強く、それが走行中のマシンのハンドリングやバランスに影響したとチームは述べている。
午前中には燃料量を少なくした状態で走行、新しい空力コンポーネントの相関テストも行った。午後には長めの走行に取り掛かり、燃料を多めに積んでレーススティントのシミュレーションを行い、その中で今年初めてスーパーソフトとウルトラソフトを使用した。終盤のランではセットアップやセッティング変更、フロービズを使った空力評価も行っている。
この日は信頼性の大きなトラブルはなく、アロンソは118周を走行、スーパーソフトで記録した1分24秒870で12人中7番手となった。
「今のところ信頼性の高さにとても満足している。冬の間、懸命に作業に取り組んできた。この数週間に見つけた答えは──特にパワーユニットに関しては──とてもポジティブなものだ」とテストを終えたアロンソは語った。
「パフォーマンスに関する評価は、今は保留している。冬季テストでのタイムは常に移り変わり、読み取るのが難しい。開幕戦のオーストラリアを待とう。全員が同じ時間から走り始め、同じ燃料量、同じタイヤで走行すれば、答えが得られるだろう。僕らにはまだまだやるべきことは多いけれど、他とのパフォーマンス差を去年よりも大幅に縮められることを期待している」
「パワーユニットについて言うと、今後さらにパフォーマンスを引き出すポテンシャルがある。序盤数戦で使用する次のエンジンのため、さらなるステップを踏み出さなければならない」
「シャシーに関しては、まだこれからたくさんのものをテストする必要がある。空力面で導入するいくつかの新しいコンセプトがあるし、新たにデザインし直したマシン後部についても、僕らのポテンシャルを最大限に引き出すためにどのように活用していくかを研究し理解していかなければならない」
「テスト期間のうち1日はメカニカルトラブルで走行できなかったので、僕は今日を含め3日間マシンのテストを行った。プレシーズンテストを終えるときは、まだまだ試すべきものはある、やるべき作業はあると思うものであり、実際今そう感じている。でもこの2週間の自分たちの作業には満足している。シーズンが開幕し、さらに走行を重ねることで、序盤2戦か3戦の間にさらなる可能性が引き出されると確信している」
テスト最終日の4日にはジェンソン・バトンが走行を行う。