WTCC世界ツーリングカー選手権は3日、2016年のエントリーリストを発表した。昨年から台数は増加し、20台がリストに名を連ねている。
近年レギュレーションに変化があり、新規定であるTC1のみのレースとなった昨年は参戦台数がやや落ち込んだWTCC。しかし、2016年に向けてはボルボが2台体制で参戦することもあり、20台という台数を確保することになった。
参戦車種は5種類。チャンピオンマシンであるシトロエンC-エリーゼWTCCは、ワークスのシトロエン・トタルが台数を2台減らしたものの、サテライトのセバスチャン・ロウブ・レーシングが2台増やしたため増減はゼロ。
一方、ホンダはワークスのJASが昨年までの2台から3台に増加したほか、ゼングー・モータースポーツが2台を送り込み、ハンガリー人の若手を起用する予定だという。また、ニカ・レーシングが1台を投入し、F3出身のジョン・ブライアント-マイスナーを走らせることになり、合計シビックは6台に。WTCCで最多勢力となっている。
ラーダ・ベスタ勢は、移籍加入したガブリエレ・タルキーニを含めた3台が参戦。シボレーRMLクルーズTC1はトム・コロネルのロアール、カンポスから2台、ミュニッヒから1台の合計4台、そしてボルボS60ポールスターTC1が2台という顔ぶれとなった。
昨年オートスポーツのインタビューに対し、WTCCプロモーターのフランソワ・リベイロは「参戦台数は25台がベスト」と語っており、そこには至らないまでも近づいたことになる。「この経済状況のなかで、20台が参戦することになったのは素晴らしいニュースだ」と語った。
「若いドライバーが参加する計画を立てているのはとても刺激的だ。彼らがトップに至っていくまでの間、彼らの進歩をモニターし続ける予定だ」