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F1現地直送:新予選フォーマットをめぐり、バルセロナで緊急ミーティングを招集

2016年03月03日 18:01  AUTOSPORT web

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3月2日、バルセロナで新予選方式についてドライバーを集めてミーティングが開かれた
バルセロナF1合同テスト第2回、2日目の走行が行われた3月2日の午後6時半すぎに、テストを終えたドライバーたちが続々とFIAのモーターホームに集結した。2月23日にスイス・ジュネーブのF1委員会で決定した新しい予選フォーマットについて、FIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングがドライバーたちと意見交換したいと申し出たからだ。

 会合には、ロマン・グロージャン、セバスチャン・ベッテル、ニコ・ヒュルケンベルグ、ジョリオン・パーマー、ケビン・マグヌッセン、セルジオ・ペレス、ジェンソン・バトン、カルロス・サインツJr.、マックス・フェルスタッペン、フェリペ・マッサ、エステバン・グティエレス、ニコ・ロズベルグ、キミ・ライコネンが参加(ホワイティングから時計回りでの席順)。参加しなかったのは、午前中でテストメニューを終えていたルイス・ハミルトンのほか、ダニエル・リカルド、リオ・ハリアント、バルテリ・ボッタス。また、この日テスト担当ではなかったがサーキットに来ていたダニール・クビアト、フェルナンド・アロンソ、パスカル・ウェーレインもミーティングの場にはいなかった。

 ミーティングが行われたFIAのモーターホーム周辺には、セキュリティがロープを張ってメディアを近づけないようにしていたため、話している内容までは聞こえず。ホワイティングの正面に座っていたバトンが長時間、話し続ける場面が見られ、ベテランドライバーたちが忌憚のない意見をぶつけていたようだ。

 ミーティングは1時間以内に終了。終了後もベッテルとマッサはモーターホームに残ってホワイティングと話し合いを続けていた。

 またホワイティングは今回のテスト初日に全11チームのチームマネージャーともミーティングの機会を設けている。フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネを筆頭にチーム側が新方式に懸念を抱いているため、急きょ設定されたものだ。

 これらのミーティングは、あくまでヒアリングであり、何の決定権もない。最終的に決定するのは3月4日にジュネーブで開かれる予定となっている世界モータースポーツ評議会だ。現在、考えられる可能性は以下のとおりだが、どんな結論が出るのだろうか。

1:開幕戦から新予選フォーマットが導入される(FIA関係者の意見)
2:バーレーンGPまでは従来方式で、スペインGPから新方式を導入(バーニー・エクレストン案)
3:Q1とQ2を新フォーマットにして、Q3のみ従来方式で開幕戦から実施(一部ドライバーの意見)
4:新方式を廃案にして従来のまま(一部ドライバーの意見)

(尾張正博/Text : Masahiro Owari)