2015年最終戦もてぎのスタートシーン。今季はどんなレースが展開されるだろうか? 3月2日、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、2016年のスーパーGTシリーズエントリーリストを発表した。GT500クラスは昨年同様15台だが、GT300クラスは昨年より増え、30台がエントリー。今年も激戦が展開されるのは間違いなさそうだ。
このシリーズエントリーは毎年シーズン開幕前に発表されるもので、その年のラインアップが数多く判明する。GT500クラスはすでにニッサン、レクサス、ホンダの3メーカーからそれぞれ発表されているとおりで、今年も全15台が参戦。ただ、LEXUS TEAM TOM'Sの36号車のみまだ車名は決定していない。今シーズンのGT500はホンダ勢は今季ハイブリッドユニット非搭載となることなど、戦力図にどう変化が出るか楽しみなところ。
一方、GT300クラスはなんと30台という大量のエントリーを集めることになった。すでに2016年シーズンの最大決勝出走台数がGTAから発表されているが、もし全車が予定どおり出走した場合は多くのサーキットで上限ちょうど、第4戦SUGOでは2台が予選落ちを喫することになる。
GT300でも多くのチームがすでに体制発表を行っているが、ここで体制が明らかになっているチームも多い。主なところでは、シンティアム・アップル・ロータスのドライバーが昨年同様のふたりに、また、ARTA Projectの55号車が、BMW M6 GT3にスイッチし、高木真一/小林崇志のふたりが駆ることも明らかになった。すでにARTAのM6はもてぎでテストを行っているが、GT3カーとブリヂストンという組み合わせも非常に興味深い。
また、見慣れぬチーム名も。それは26号車としてエントリーされているTeam TAISAN SARD。スーパーGTで多くの勝利を獲得してきた強豪タイサンとサードというふたつの名前が組み合わされているチームだが、詳細はまだ不透明なままだ。
そして、シフトというもうひとつの強豪の名がスーパーGTに帰ってくる。すでにディレクション・レーシングがランボルギーニ・ウラカンGT3を2台投入するのではないかと報じたが、そのうちの1台、108号車がディレクションとシフトがコラボしたチーム名となった。当初ディレクションは『スカドラ・ディレツィオーネ』という名でシード権チーム登録されていたが、その後変更を受けたようだ。
気になるチーム名はもうひとつ。86号車としてエントリーされているAudi Team Braille。昨年も86号車としてアウディが1台エントリーしていたが、今回はどんなチームなのか気になるところ。ただ、こちらもまだ詳細は不透明だ。
GT500クラスは3車種、そしてGT300クラスは30台13車種と非常にバラエティも豊か。そのうち7車種は2016年から登場する新型だ。GTファンにとって楽しみなシーズンとなりそうだ。