『-終わりと始まり-金子國義展』が、3月12日から東京・渋谷のBunkamura Galleryで開催される。
金子國義は1936年生まれの画家。1967年に個展『花咲く乙女たち』で画壇デビューを飾って以降、文学に影響を受けた耽美的な作品を数多く発表した。澁澤龍彦、四谷シモン、唐十郎らと交流を持ち、澁澤の依頼でフランスの官能小説『O嬢の物語』の挿絵を手掛けたほか、十八代目中村勘三郎襲名披露興行の口上の舞台美術、hyde(L'Arc~en~Ciel)のソロアルバム『FAITH』のジャケットイラストを担当するなど幅広く活動した後、昨年3月に逝去した。
同展は、金子の一周忌に伴って開催される回顧展。会場では金子による油彩画や版画、書籍の展示販売が行なわれる。また同展の開催を記念して、金子の生涯を辿るオールカラーの画集『イルミナシオン』が刊行される。