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レースのノウハウ満載。ポルシェ、“羊の皮をかぶった狼”911 Rを発表

2016年03月01日 20:22  AUTOSPORT web

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ジュネーブショーで発表されたポルシェ911 R
ポルシェジャパンは1日、ジュネーブショーで公開されたばかりの、ポルシェの伝統を受け継いだデザインによるピュアスポーツカー、ニュー911 Rの予約受注を3月2日から開始すると発表した。

 911 Rは、1967年にホモロゲーションモデルとしてデビューした初代911 Rの伝統を受け継ぐ車両。初代はラリー、タルガ・フローリオ、スピードトライアルなどで活躍し、多くの伝説を残しているが、911 Rも、体系的な軽量設計、最高のパフォーマンス、そして純粋なドライビング体験によって独自の個性を作り上げているという。

 このスペシャルモデルは991台の限定生産で、世界中のモータースポーツで培われた技術が注ぎ込まれている。フラハトにあるポルシェ・モータースポーツで生産され、ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)もモータースポーツエンジニアが独自のチューンを施した。

 エクステリアは控えめでクラシックな雰囲気だが、軽量ボディコンポーネントとシャシー全体は911 GT3がベースとされており、専用リヤアンダーボディディフューザーが必要なダウンフォースを確保している。

 車両総重量は1,370kg。現時点では最軽量の911で、911 GT3 RSから継承した4リッター水平対向6気筒レーシングエンジンを搭載。最高出力500馬力/8,250rpm、最大トルク460Nm/6,250rpmを発生し、0-100加速は3.8秒。クラシカルながら、最新の技術で鍛えられた“羊の皮をかぶった狼”といえる車両だ。