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拡大する「すぐ買える」施策 プラダやフェンディら大手メゾンも意欲的に

2016年02月29日 21:53  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

プラダ カイエバッグ / PRADA
ファッションショーで発表された商品が「すぐ買える」という施策が拡大している。ミラノやパリのファッションウィークでは消極的と海外メディアでは報じられていたが、「プラダ(PRADA)」や「フェンディ(FENDI)」といった大手メゾンが小物類を中心にショーと連動した販売に踏み切っており、意欲的な姿勢を見せている。

「すぐ買える」施策 ミラノでもの画像を拡大

 ミラノファッションウィーク2日目に発表した「プラダ」は、2016年秋冬ファッションショーの後に新作バッグを発売。「プラダ カイエバッグ」と「プラダ ピオニエールバッグ」の2種で、ミラノをはじめ、パリ、ロンドン、ニューヨークの限定されたショップで展開されている。また、「フェンディ」はランウェイショーにブランドのキャラクター「フェンディルミ」をスペシャルゲストとして参加させ、瞬く間にSNS上で拡散され話題となったが、これと連動して公式ECでは2人のキャラクターチャームの予約販売を公式サイトで実施。いずれのブランドも「すぐ買える」施策に意欲的ながら、長期間の販売が見込める小物類を投入することで効果を図っているようだ。
 ミラノファッションウィークでは、「モスキーノ」が2015年春夏シーズンからこの異例の取り組みをスタートさせた。当初はヨーロッパに拠点を置くラグジュアリーファッションEC「STYLEBOP.com」と協業した取り組みだったが、今季は翌日から「モスキーノ」の一部ブティックやNet-A-Porterといった取り扱い店舗を拡大。アイコニックな商品に限定したカプセルコレクションのみを展開するなど、ブランドの顧客であるファッション感度の高い層にアプローチする施策として継続されている。