トップへ

前田敦子と宮沢りえが共演果たす 『グーグーだって猫である』続編の追加キャスト発表

2016年02月28日 07:31  リアルサウンド

リアルサウンド

『連続ドラマW グーグーだって猫である2 -good good the fortune cat-』(c)WOWOW

 6月にWOWOWで放送される、『連続ドラマW グーグーだって猫である2 -good good the fortune cat-』の新キャストとして、前田敦子、イッセー尾形、西田尚美らの出演が発表された。


参考:宮沢りえ主演ドラマ『グーグーだって猫である』続編、6月放送へ 構成・監督は犬童一心が続投


 本作は、2014年に放送された、大島弓子による自伝的コミックエッセイのドラマ化作品『連続ドラマW グーグーだって猫である』の続編となる連続ドラマ。東京・吉祥寺の井の頭公園を望む自宅兼仕事場で、グーグーとビーという2匹の猫と暮らす、人気漫画家の小島麻子と、彼女を取り巻く人々を描く。主人公の麻子役を演じる宮沢りえをはじめ、長塚圭史、黒木華、田中泯ら前作からのメインキャスト、シリーズ構成・監督を務める犬童一心が再集結する。


 このたび発表されたのは、続編から加わる新キャストの面々。前田敦子は麻子のアシスタント飯田千里役、イッセー尾形は麻子の自宅から張り込みをする刑事役、西田尚美は麻子の大学時代の同級生・智子役をそれぞれ演じる。そのほか、役どころは明かされていないが、つまみ枝豆とドレスコーズの志磨遼平の出演も決定している。


 宮沢りえと前田敦子からは、コメントが到着している。


【宮沢りえ(小島麻子役) コメント】


■第2弾への意気込みをお聞かせください
スタッフも前作と同じですし、現場に入ったときに2年という時間を飛び越えて、昨日まで井の頭公園にいたような錯覚に陥りました。初日は、麻子が自分の体にもう一度宿るまでに多少時間がかかり戸惑いはあったのですが、全く同じスタッフで、同じお家でグーグーに出会って時間を重ねると、あっという間に麻子が戻ってきて、身も心もとても自由に演じることができました。前回に輪をかけて、麻子を演じるというより、麻子を生きているという感覚です。
麻子は稀有な存在です。普通の人とは違うイマジネーションの膨らませ方だったり、ストーリーを作っていくクリエイティブな感覚があったり、その一方、とても穏やかでいろんなことに興味のある少女のような部分が、自分の中に自由自在に行き交っているので、とても刺激がありますし、彼女の葛藤も含めて演じるのはとても楽しいです。


■前田敦子さん(アシスタント・飯田役)との共演についてお聞かせください
物怖じせず、その場所で心も体も縮こまらずにとても堂々としている感じが、飯田とすごく似ていますね。話をしているととても映画が好きらしくて、マニアック。それに、ロケ現場にロケバスで来るというところもすごくチャーミングだなと思います。
イッセー尾形さん(刑事役)との共演についてお聞かせください。
映画『トニー滝谷』の共演から12年という月日を経た分、学んだことや経験してきたことで以前よりもちょっと豊かだったり多少の余裕があるところを見せたいなと思っていました。本番でポンポンと出てくるアドリブに対して、麻子としてそれに応えるのがとてもとても面白いですし、どこまでが役でどこまでがイッセーさんなのか、どこまでが麻子でどこまでが私なのかわからない浮遊感が2人のシーンにはいつも漂っています。ラインを飛び越えず芝居の中でちゃんと浮遊しているのがすごく刺激的です。


■撮影現場で新しくやってみたいことがありましたら教えてください
前回の時は、麻子が軸となり発信して、周りに影響を与えていくという感じでしたが、今回はその軸が麻子だけじゃないんです。いろんな人物がいて、お互いに影響されるという脚本になっているので、受け身の麻子でいるという新しい感覚です。受け身でいながらも相手を脅かすユーモアだったり、誠実さで脅かすというのは楽しいなと思っています。監督には、「麻子は今回も充分に振り回していますよ」と言われましたけど(笑)それは、彼女の発言というより彼女の作り出す漫画というものが、たくさんの人にいろんな影響を与えているからだと思います。そこにリアリティーを持たせるために、麻子の頭の中にはものを作り出すマグマが潜んでいるということを常に意識しながら演じています。


■「グーグーだって猫である2 -good good the fortune cat-」の魅力を教えてください
自由すぎる猫という共演者たちの影響を受けて、役者たちがドキドキワクワクしながら役を演じるこのドラマの時間には、他にない特別なものが生まれていると思います。猫と人間、人間と人間、猫と猫の交わりや心の交わりを皆さんに楽しんでいただけたらいいなと思います。
また井の頭公園や吉祥寺という街がもっている、人懐っこさや、どこかユーモラスな部分、そしてドラマに自然が溢れているということも見所の1つかなと思います。ぜひお楽しみください。


【前田敦子(飯田千里役) コメント】


■ご出演への意気込みや台本を読まれた最初の印象などをお聞かせください
原作も多くの方から愛されている作品ですし、映画『グーグーだって猫である』も観客としてみていました。なので今回のお話をいただいた時は素直に「やったー!」と思いました。脚本を読んだ時は楽しいドラマになりそうだなと感じましたし、犬童監督も「(前作よりも)楽しく笑えるものにしたい」とおっしゃっていたので、楽しい作品になりそうです。


■主演の宮沢りえさんとは2度目の共演ですが、久しぶりにご一緒された印象はいかがでしょうか
とても贅沢な機会だと思っています。舞台の主役もたくさん経験されているりえさんの現場を引っ張っていく力はすごく、そのたくましさは圧巻です。前作で築きあげられたりえさん演じる麻子先生と長塚さん演じる大森さんとのお2人の関係性がすごく良い雰囲気で出来上がっているので、私はそれを客観的にみる新しい目線、視聴者の方と同じ目線で2人の面白いやり取りを見させてもらっています。


■今回演じられる飯田千里について印象をお聞かせください
飯田は打ち込めるものを見つけたら「これだ!」と突っ走っていく子だと思います。その感覚は、私もすごく分かります。それを見つけるまでにはすごく時間がかかる子だと思いますが、今まさに先生のアシスタントとしてちゃんと力を吸収しようとしているところにすごく共感できます。


■犬童監督とはこれまでもお仕事をされていますが、撮影現場でやってみたいこと、挑戦してみたいことがありましたら教えてください
監督とは“猫好き仲間”のような関係で、現場でもよく猫の話をします。
お芝居を演出しているときの監督はすごく明確な指示をしてくれるので、本当に心の底から安心できます。時には厳しいこともありますが、その熱意がすごく好きで、このまま撮影についていけるように頑張りたいと思います。


■猫好きとしてのみどころは?
猫のグーグーとビーちゃんが置物かのようにいい子にしていて、本当に一発OKだったこともあります。自分も猫を飼っているのですが、普通だったら絶対そんなことできないので、ちゃんとフレームの中に居続けるふたりの名演技に注目し探してほしいです。また今回は子猫も出てくるので、そちらもぜひ見てもらいたいです。


(リアルサウンド編集部)