群馬県高崎市に本拠を置き、『匠』をキーワードにした製品の“手作り”と“自社開発”をモータースポーツを通じ挑戦を続けるキャロッセは、2月26日、CUSCO RACINGを中心とした2016年のモータースポーツ活動について発表した。
ラリーはもちろん、ジムカーナやダートトライアルなどのスピード競技、そしてサーキットレース、さらにトップカテゴリーから入門レースまで幅広くモータースポーツ界に浸透しているキャロッセ。今季もFIAアジアパシフィック・ラリー選手権(APRC)、全日本ラリー(JRC)をメインに活動を展開する。
APRCでは、昨年同様スバルWRX STIのマイケル・ヤング、サンジェイ・タクルを支援。また新たな試みとして、トヨタ・ヴィッツをベースに1600ccターボ+キャロッセ製4WDキットを搭載した新車両規定のAP4車両を新規製作し、炭山裕矢をドライバーとしてAPRCアジアカップラウンドに投入する。
JRCでは、CUSCO RACINGとしてJN5クラスにプジョー208 GTiを2台、また数戦にシトロエンDS3 R3を投じ、炭山がドライブ。JN6にはスバルWRX STIが1台参戦する。また、メンテナンスおよびサービス、ドライバーサポートを行うサンクレーシングからは次なる挑戦として、プジョー・シトロエン・ジャポンとプジョー・スポールの協力を得て、JN5クラスにプジョー208 R2を投入する予定だという。
さらに次世代ドライバー育成プログラムの一環として、サテライトチームのCUSCOジュニアチームの活動も引き続き支援。JN1にスズキ・アルトワークスを1台、JN2にトヨタ86を1台エントリーしていく。
スーパー耐久では、CUSCO RACINGとしてST-4クラスにトヨタ86を1台エントリー。現在山田英二のみがドライバーとして決まっているが、山田はGAZOO Racing 86/BRZ Raceのプロフェッショナルシリーズにも参戦する。また、全日本ジムカーナ、全日本ダートトライアルにも参戦するほか、GAZOO Racingラリーチャレンジでは女性クルーによる参戦も予定されているという。