インディカー・シリーズで昨年も王座に輝いたスコット・ディクソンが、3月に行われるウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)第2戦のセブリング12時間で、GTLMクラスのフォードGT GTEをドライブすることになった。
昨年、最終戦の逆転劇でインディカーでの4度目のタイトルを手にしたディクソンは、耐久レースにもガナッシから参戦経験があり、デイトナ24時間では2度の優勝を果たした実績も持つ。
今年1月のシリーズ開幕戦デイトナ24時間でも、総合優勝を争うPクラスにガナッシから参戦していたディクソンだったが、第2戦セブリング12時間では、LM-GTE規定の新型車両であるフォードGTの67号車をドライブすることとなった。
デイトナ24時間では、WEC世界耐久選手権でフォード・チップ・ガナッシのドライバーを務めることになるステファン・ミュッケが67号車のステアリングを握っており、今回ディクソンはそのミュッケに代わる形でドライバーを務めることになった。チームメイトはチャード・ウエストブルック/ライアン・ブリスコのふたりとなる。
また66号車では、デイトナ24時間と同じくセバスチャン・ブルデーがジョーイ・ハンド/ディルク・ミュラーとともにステアリングを握る。
ガナッシのマネージングディレクターを務めるマイク・ハルは、「フォードGTのラインナップにスコット・ディクソンを加えることは、プログラムの深化をさらに進めることになる」と話す。
「利己的でなく互いの役割が分かっている6人の才能あるドライバーを揃えることは、更なる次のステップに向けて北米での弾みをつける助けになるだろう」
なおフォードとガナッシは6月のル・マン24時間において、WECに参戦するチームUKから2台、そしてWSCCに参戦するチームUSAから2台の総勢4台体制を敷くことになっている。そしてディクソンとブルデーは、チームUSAの追加ドライバー候補の筆頭であると見られている。