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ニッサン/ニスモ、2016年スーパーGT参戦体制を発表。千代がGT500に昇格

2016年02月26日 17:21  AUTOSPORT web

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2016年もGT500クラスには4台のニッサンGT-Rが参戦する
日産自動車/ニスモは2月26日、2016年のモータースポーツ活動計画を発表した。スーパーGT500クラスには、今年も4台のニッサンGT-RニスモGT500を投入するが、ドライバーラインアップは若干の変更が加えられている。

 2014年からの新規定導入後、MOTUL AUTECH GT-Rが2年連続でチャンピオンを獲得するなど、速さと強さをみせているニッサン。26日、「3年連続のチャンピオンを目指します」とGT-Rによる3連覇に向けた新たな体制が発表された。

 カーナンバー1をつけるチャンピオンチームのニスモは、松田次生/ロニー・クインタレッリというコンビ、ミシュラン装着という体制を継続。また、闘将星野一義監督率いるチームインパルも、安田裕信/ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラというコンビ、ブリヂストン装着というパッケージは変わらない。

 一方、変更があったのは24号車KONDO Racingと46号車MOLAの2チーム。昨年までMOLAに在籍していた柳田真孝が、ひさびさにKONDO Racingに復帰し、佐々木大樹とコンビを組む。また、昨年GT300クラスをはじめ、バサースト12時間での勝利やブランパン耐久シリーズ王座獲得など大活躍をみせた千代勝正が待望のGT500昇格を果たし、MOLAに加入。本山哲とコンビを組むことになった。

 この2チームは車名も変更されている。KONDO Racingは、長年チームをスポンサードしている技術者派遣のフォーラムエンジニアリングがタイトルスポンサーに。また、MOLAもGT-R専門店のクラフトスポーツが車名に加わった。

 2016年のGT500クラスは空力、足回りの開発が凍結されており、GT-R勢も基本的には15年仕様のままでシリーズに臨むことになるが、「2016年仕様車については、エンジン性能の向上を図るとともに、各チームとタイヤメーカーが、ともにタイヤ性能向上を重点に開発を進めてまいります」としている。

 なお、ニッサン陣営は長年柿元邦彦総監督が指揮を執っていたが、2016年からは新たにニスモ常務執行役員である田中利和総監督が就任することになった。柿元総監督は2004年の就任以来、12年間でGT500クラスで12タイトルの獲得に貢献している。

「昨年、我々のニッサンGT-Rは欧州、アメリカ、オーストラリア、日本と世界各地で次元の高いバトルを繰り広げ、素晴らしい成果を上げることができました」とニスモ宮谷正一CEOはコメントしている。

「今年は千代がGT500に、マルデンボロがGT300に、そして高星がブランパンに挑みます。新しい世界に挑戦する彼らに一層の飛躍を 期待するとともに、さらに強い GT-R をレースでお見せして GT-R のブランド向上に寄与すべく、今、 我々は全力で開発やテストを進めています。また、日産車や日産エンジンで参戦するカスタマー チームへの支援にも一層注力していきたいと考えています。2016 年も全力でモータースポーツ活 動に取り組み、さらなる勝利とタイトルを目指します。新しいシーズンを前に我々は、ワクワクして います。モータースポーツを通じてファンの皆様と興奮と感動を共有したいと思います

 ニッサン/ニスモは28日、横浜の日産グローバル本社ギャラリーで、ファンに向けた発表会を行う予定だ。