25日、スペインのカタルニア・サーキットで行われたF1合同テスト4日目は、フェラーリのキミ・ライコネンが総合トップタイムをマークした。
最終日を迎えた今季最初の合同テストは、フェラーリの新車SF16-Hを駆るライコネンが午前中にウルトラソフトで記録した1分23秒台のタイムで2日目以来のトップに返り咲いた。
ライコネンは朝のセッションで58周を走行。ただし、午後のセッションではラジエター交換の必要に迫られ、実質的に走れたのは約1時間ほど。22周の追加に留まったライコネンはトータル80周で2日間の走行を締めくくっている。
一方、新たなノーズの投入で注目を集めたメルセデス勢は、前日に続いてルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグがマシンをシェア。午前中にハミルトンが99周を走ると午後はロズベルグが86周を走行、ふたり合わせて185周を走破したシルバーアローは最後もミディアムタイヤでベストタイムを記録。ソフトコンパウンドでのパフォーマンスランは次回の最終テストに持ち越されることとなった。
全体の2番手はレッドブルRB12をドライブしたダニール・クビアトで、彼はライコネンと同じくウルトラソフトでベストタイムを記録。そのフェラーリからはコンマ8秒ほどの遅れをとっている。
最終日もフォース・インディアVJM09のステアリングを託されたアルフォンソ・セリスがスーパーソフトで3番手タイムを記録。続く4番手には前日を上回る153周を走ったケビン・マグヌッセンがレースシミュレーションを走りきっている。
5番手以下はトロロッソのマックス・フェルスタッペン、ザウバーのフェリペ・ナッセ、そしてメルセデスの2台と続いた。
フェリペ・マッサのウイリアムズは、午前中に空力データの相関作業など、予定したプログラムをこなしていたが、ランチブレイクにマシンシステムの一部に不具合を確認。チームは原因こそ特定したが、最終的には54周と十分な走り込みとはならなかった。
10番手、ハースのエステバン・グティエレスは89周を走行。4日間で最も多くの周回を重ねたハースVF-16は、初のレースシミュレーションに完遂している。
最下位はマクラーレン・ホンダ。フェルナンド・アロンソは開始早々に3周を走ったところで冷却水漏れが発覚。その後、チームは修復作業に取り組んだが午後になってもアロンソのコース復帰は叶わず。結局、わずか3周で最終日を終えることとなった。
次回、開幕前最後となるテストは今回と同じくカタルニア・サーキットで3月1日から4日間の日程が組まれている。