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スーパー耐久:目指すは2クラス制覇。埼玉トヨペットGreenBraveが今季参戦体制を発表

2016年02月25日 20:31  AUTOSPORT web

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坂戸サービスセンターで体制発表を行った埼玉トヨペットGreenBrave
2月25日、埼玉県坂戸市にある、埼玉トヨペット坂戸サービスセンターで、スーパー耐久をはじめ幅広くモータースポーツ活動を展開する『埼玉トヨペット Green Brave』が2016年のモータースポーツ体制発表会を行った。

 埼玉トヨペット Green Braveは、2013年にモータースポーツを通じてクルマの楽しさやおもしろさをより多くの人に知ってもらうべく活動開始。以来、スーパー耐久の参戦をはじめ多くのモータースポーツ活動を展開しており、トヨタ86で参戦した昨年のスーパー耐久ST-4クラスでは、番場琢/服部尚貴/平沼貴之というトリオで見事チャンピオンを獲得した。

 今季、埼玉トヨペット Green Braveではさらにスーパー耐久の参戦体制を強化することになった。昨年新設されたチームのファクトリーでもある坂戸サービスセンターで行われた発表会で、2016年はスーパー耐久ST-3クラスに、昨年最終戦でデビューしたマークX G'sをフルシーズン投入。また、タイトル防衛を目指すST-4クラスに今年も86を投入すると発表した。

 ただ、ドライバーの顔ぶれが「急遽」変更されることになった。昨年ST-4チャンピオンを獲得した平沼/番場/服部組がST-3でマークX G'sをドライブすることになり、昨年マークXを駆った脇阪寿一が、松田晃司と組みST-4クラスで86をドライブする。

 しかも、当初はこの組み合わせは逆の予定だったという。今回発表された組み合わせが決まったのは、なんと24日。つまり発表会の前日だ。これは服部の意向だという。

「昨年はチャンピオンを獲って目標を達成でき、いいシーズンを送ることができました。そんな中で、今年も86を乗る予定でいたのですが……」と服部。

「自分ももう50歳になり、ぶっちゃけ今後レースを長くやることはできないのではないかと思っています。そこで、自分のワガママもありまして、新たなトライをしたいと。平沼選手と相談させていただき、マークXに乗せていただくことになりました」

 当然、他のドライバーにとっても驚きの決定だ。「他のメンバーからは『え~!』という声もあったのですが、先輩として『お前たちでなんとかしろ』と(笑)」と服部。

 一方、86をドライブすることになった寿一は「トヨタ自動車広報担当役員の脇阪寿一です(笑)」と挨拶したあと、「昨晩“影の大きな力”が働きまして、マークXから86に電撃移籍させていただきました(笑)。去年のST-4タイトル獲得を見て大きく感動するものがありましたし、埼玉トヨペットさんにとっては大きなタイトルだったと思います」と語った。

「正直、こちらの3人(平沼/番場/服部組)は勝ち逃げです(笑)。僕は松田選手とともにタイトルを守らないといけない。こんなプレッシャーがかかることはないと思いますが、販売店の皆さん、ファンの皆さんとともにモータースポーツを盛り上げていければ」

 マークX G'sは昨年の最終戦でデビューしたが、水温・油温をはじめトラブルが多発。しかし今シーズンに向けて対策としてエンジンオイルクーラーの大型化/位置変更など、多くの変更が施されている。「チャンピオンを獲りにいきたい」という平沼をはじめ、全ドライバーたちが口を揃えるのは、マークX G'sによるST-3制覇、そして86によるST-4制覇。つまりダブルタイトルだ。目標体制に向け十分な体制なのは間違いないだろう。