突然だが、「不倫」は絶対にアカンのだろうか? 近頃いろんな不倫ニュースが世間を騒がせているが、実際のところ今の社会で不倫の「アカン度」はどれぐらいなのだろう。最近の芸能界からはこんな声があがっているので、まとめてみた。
「不倫が最近、何が何でもダメな風潮になっているじゃないですか・・・。これだけ今不倫ダメダメ言われたら、テンション下がるよね。男として」(松本人志)
「(周りが)見えないくらい恋しちゃうわけでしょ? それはそれで人として素敵だと思う。別に不倫がいいっていうわけじゃないよ」(所ジョージ)
「(不倫は)女性が叩かれるイメージ。私は世の中の女性は、けっこう浮気してると思いますよ」(矢口真里)
アンケートでは47%が「容認派」。条件次第でOKという人も
アレ、意外にも「絶対にアカン!」という声は少ないのか? 2月23日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)の視聴者アンケートでも、「不倫は絶対にダメだと思うか?」という質問に「思う」が3796(52.7%)、「思わない」が3408(47.3%)で、容認派が半数に迫った。
この結果をどう受け止めるべきか。番組が変われば結果もだいぶ違いそうだが、意外にも隠れ容認派は多いのかもしれない。「絶対にダメ」派の人の意見はこうだった。
「人のものだから良く見えるだけ。結婚していないならまだしも、不倫するぐらいなら結婚しなきゃいいのに」(48歳・主婦)
「旦那の生殖機能を、なんとかしてぶっ壊してやりたい」(35歳・主婦)
対し、「思わない」の人の意見にはこんな声があった。
「条件次第で不倫はOK。妻や家族に分からない(バレない)こと。彼女が妻の座を求めないこと。金銭的・精神的に責任が負えること」(62歳・男性)
「お互いのニーズが合えば、心も体も満たされる」(36歳・女性)
内山信二「生涯ひとりしかダメなら、働かなくなりますよ!」
この日のコメンテーターの岡本夏生は不倫について意見を求められ、「不倫がホントにダメだったら、私みたいな独身の女は誰とセックスするの?」と開き直っていた。岡本いわく、「いいのはもう売れちゃってる」らしく、売れ残りの男にいいのはいないと断言していた。
そしてもうひとりのゲスト、最近めっぽうオッサン臭が増した内山信二は「いいんじゃないですかね。なんでも少し悪いことが大事だったりするんですよ。悪いことが活力になる」と不倫に走る男の気持ちを代弁。
「今34歳で、80まで生きるとして、あと46年間、さすがにひとりの女性だけってのはね、働かなくなりますよ!」
妻からしたら「はぁ?」なコメントだ。しかしこれは、男の実直な心の声なのかもしれない。「英雄色を好む」という言葉があるぐらいだし、生活にハリがあるほうが仕事も頑張れるという気持ちは分からんでもない。
ただ、こんなにも正直に男の欲望をぶっちゃける内山でさえ、妻が妊娠中に不倫するといった宮崎前議員の不倫のケースは「タイミングが最悪」と嫌悪していた。
現代夫婦の絆が試される大きなテーマだ
思うに、不倫にもいろんなカタチがあるが、やったらアカンという人はいる。あまりにもマジに夢中になってしまう、ある意味「純」な人たちのことだ。
行き過ぎた「純」は凶器となり、本人だけでなく残された家族をもとことん傷つける。一気に仕事を失くしてしまったベッキーも、この類に入るだろう。今まであんまり遊んでこなかった「真面目なお父さん」も危ないところか。
本当は皆、一生を誓い合った人とだけ向き合っていきたいのだと思う。しかし、それはかなり難しい。近頃では夫だけではなく、妻の浮気も非常に多いと聞く。そこらにゴロゴロ転がっている「不倫」という石につまずくか、避けて歩いてゆけるか。現代夫婦の絆が試される大きなテーマである。(文:みゆくらけん)
あわせてよみたい:エリート男性の「不倫肯定論」にネット猛反論