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黒沢清監督作『クリーピー』、日本映画初の香港国際映画祭クロージング作品に

2016年02月25日 05:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『クリーピー 偽りの隣人』 (c)2016「クリーピー」製作委員会

 黒沢清監督の最新作『クリーピー 偽りの隣人』が、第40回香港国際映画祭で、日本映画としては初のクロージング作品として上映されることが決定した。


参考:西島秀俊も香川照之も昔はこの風景の中にいたーー『クリーピー 偽りの隣人』の強烈な黒沢清濃度


 本作は、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した綾辻行人による原作小説を、『CURE』『岸辺の旅』の黒沢清監督が映画化したサスペンス・スリラー。6年前の一家失踪事件を調べる犯罪心理学者の高倉とその妻が、引っ越し先の“奇妙な隣人”と関わることで、深い闇に引きずり込まれていく模様を描き出す。キャストには、西島秀俊、竹内結子、川口春奈、東出昌大、香川照之らが名を連ねる。


 先日行われた第66回ベルリン国際映画祭正式出品に続き、このたび、第40回香港国際映画祭「Galas」部門への正式出品が決定した。黒沢監督にとって香港国際映画祭は、2013年の第37回、自身初のアクション映画『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・プロジェクト』が上映されたアジアの監督たちによる短編オムニバス企画プロジェクト「ビューティフル」以来の参加となる。また、2009年には、香港国際映画祭の行事のひとつとして行われる、第3回アジア・フィルム・アワード作品賞を受賞している。


 今回の第40回香港国際映画祭では、映画祭最終日に行われるクロージング上映前の舞台挨拶と上映後のQ&Aに黒沢監督がゲストとして参加する予定だ。第40回香港国際映画祭は、3月21日から4月4日にかけて、香港で開催される。


■黒沢清監督 コメント
ハイレベルでマニアックなシネフィルが集まり、映画を知った上で作った作品を認めてくれる香港国際映画祭の栄えあるクロージング作品に選ばれたことは、嬉しい限りです。これまでにも何度か行っていますが、人も街も楽しい香港にまた行けるぞ! と胸をときめかせています。


(リアルサウンド編集部)